ヴァレ-ル エクストラ/Valeir Extra

★★美しいホップのフローラルさとフルーティさ、麦汁の甘さとの調和も非常に良い。ベルギーらしさ溢れるバランスが良く華やかなIPA。個人的にはとても好みで旨い一杯だった。

コンバルモア 1984 32年 スペシャルリリース 2017/Convalmore 1984 32yo Special Releases 2017

★★洗練された素朴さ。スペイサイドと言うよりハイランドっぽい酒質、風味。派手さは無いが、じんわりとした柔らかな甘さとフルーティさ、スパイシーさとスモーキーさ。調和が高いレベルで取れているボトルだと思う。値段は高いので買うのは躊躇するが、バー…

マスト クルド (プラヤ)/Must Kuld (Põhjala)

★★落ち着いたロースト感分厚いポーター。多様なモルトを使っているおかげか、単調なロースト感ではなく複雑さと奥行きがある。ボディ感はしっかりあるが甘みは控えめで飲みやすい。度数相応の複雑さと、度数を感じさせない軽快さのコンビネーション。

ディスコ・ミスティック (ウィプラッシュ)/Disco Mystic (Whiplash)

★★穀物・フルーティさともに複雑な奥行きと強烈なパンチのあるダブルIPA。非常に濃厚だが余計な癖は無く、しっかりとホップと穀物の良さが抽出されている。こってり強烈なIPAが飲みたい人には良いチョイスになると思う。

ジェプタ クリード ストレート フォーグレーン バーボン/Jeptha Creed Straight Four Grain Bourbon

★★強い個性を放つバーボン。ゲラニウムやユリを思わせるフローラルさの強さが前面に出ており、キャラメルポップコーンやミント感、軽快でスパイシーな穀物感と相まって不思議でつかみどころの無いような風味になっている。好みではない気もしたが飲んでいて…

グレンアラヒー 32年 1989 #6495/Glenallachie 32yo 1989 #6495

★★バタリーで濃厚なシェリーの風味が満載の一本。グレンアラヒーらしい素朴ながら分厚い麦芽感に負けないPXシェリーの存在感は飲みごたえが抜群。長熟ならではの複雑さはやや控えめだが、変なえぐみが無くレベルが高い。

キャスティール ドゥンケル/Kasteel Donker

★★ねっとりしたダークフルーツにチョコレートやキャラメル、ロースト麦芽のビターさがやや緩和しているが全体的にコッテリ分厚め。とはいえバランスが良く胸焼けしない軽快さもあってとても良い

フロガトス ブロンド ペスケシ/Fourogatos Blonde Peskesi

★★ギリシャらしい香ばしいシリアル感と濃厚な黄色いフルーツ、ハーブミックスのような余韻は非常にバランスいい。ラガーの飲みやすさとエールのようなフルーティさのバランスは想像よりはるかに良かった。

ウルビア (デ・ドレ)/Oerbier (De Dolle)

★★美しい麦芽のロースト感、ダークフルーツやキャラメルのの重めの甘さ、奥からくるベリー系の酸味あるフルーティさもかなり良い。特に穀物の奥行きが非常に深く、少し重めなボディもバランスが取れているので全く嫌みにはならない。

ラフロイグ 10年 カスクストレングス バッチ14/Laphroaig 10yo Cask Strength Batch 14

★★香りは穏やか寄りも、飲むとかなり強いスモーキーさとフルボディの麦芽感がドンとくる。甘さはシンプルでしつこくなく、ドライで力強いラフロイグらしい一本。ここ最近の10年CSの中ではかなり旨いバッチだと思う。

キルホーマン アイラフェス 2023/Kilchoman Fèis Ìle 2023

★★非常に出来が良い。バーボン樽由来のクリーミーな甘さとシェリー樽由来のフルーティさ、キルホーマンらしい素朴な麦芽感と素直なピートスモークが旨く調和している。10年前後の熟成物に求める要素がしっかり含まれている。個人的にこれまで飲んだキルホー…

セゾン デ ポートル/Saison d’Epeautre

★★非常に美しいバランス。軽快な口あたりながらしっかりと奥行きのある穀物感に黄色いフルーツの上品な甘さが絶妙。

ラフロイグ 16年/Laphroaig 16yo

くどくないがしっかりとしたトロピカルな甘さとシャープなスパイシーさ、穏やかなピート香とロースト感。10年の延長線上にある風味。非常に高いレベルでバランスの良いラフロイグ。年によって風味のばらつきがあるようだが、これ位のレベルだとちょっと良い…

スプリングバンク 14年 バーボンウッド/Springbank 14yo Bourbon Wood

スプリングバンクらしい風味の上品なバーボン樽の風味が乗っかった美しいバランス。やや荒さは残っているが、それも含めて愛くるしい風味。もう少し麦芽感があっても良いが、個人的にはスプリングバンクに求めたい水準をしっかり超えていて満足。

イネディット ダム/Inedit Damm

美しいバランス。食事を邪魔しない穏やかなパンチながら各要素がしっかり。白ワイン的な飲みやすさで穀物のワインといった雰囲気、飲むと少し麦汁の甘さがしつこくなってくるのでもう少しホップが効いていても良かったかも。とは言え食事と合わせるビールと…

グーデン カロルス ホップシンヨール/Gouden Carolus Hopsinjoor

ホップ由来のフローラルさフルーティさに加えて、ビールらしいどっしりしたボディ感が存分に味わえる。華やかながら安心感もある風味。尖っていないがパンチがあり、とても旨い。

グレンロッシー 2009 (アデルフィ)/Glenlossie 2009 (Adelphi)

非常にエレガントで繊細な風味。甘いだけではなく、しっかりとした麦芽の旨味と余韻の良さがあり、アデルフィらしい上品な出来。度数相応のパンチの強さも良い感じで、乳酸感やビターさなどのネガティブになりがちな要素も上手くまとまっている。アデルフィ…

キャスティール キュベ ド シャトー/Kasteel Cuvée du Chateau

美しいフルーティさと深くローストした麦芽の香味。度数が高くパンチは強いが攻撃的ではなく滑らかで、甘ったるくない濃厚さ。ほどよいビターさやハーブ感も良い感じのバランス。とても旨い濃厚さ。

ベンネヴィス 18年 1996 cask#10415/Ben Nevis 18yo 1996 cask#10415

美しい1996ベンネヴィス。しっかりとした骨太な麦芽感に、それに負けない華やかな南国フルーツなどを含んだフルーツポンチの甘さ、スパイシーさも良いアクセントになっていてロースト感のある余韻にきれいに繋がっていく。個人的にこれまで飲んだ1996ネヴィ…

エステーヴ リザーブ アンセストラル/Estève Reserve Ancestrale

美しいランシオ香と濃厚なフルーティさが素晴らしいコニャック。長熟コニャックの特徴を存分に味わえる。余韻で少しビターさが目立つが、それ以外は文句なし。じっくり時間をかけて楽しみたい。

セント・ベルナルデュス アプト 12/St. Bernardus Abt 12

文句のないバランスのいい濃厚さとパンチの強さ。クアドルペルとしてはしつこくなく、デュッベルに近い軽快なバランス感だが、デュッベル以上の複雑な濃厚さ。さすがの出来の高さ。

ブルックラディ ターナリープロジェクト/Bruichladdich Ternary Project

非常に複雑で奥行きのある、美しい風味。3つのシングルモルトの持つ風味の幅広さ、多様な樽由来の甘さがとてもうまくマッチしていると思う。ブルックラディの個性をしっかり感じられるし、最近飲んだ中ではかなり上位に入る出来。

アンカー クリスマスエール 2022/Anchor Christmas Ale 2022

骨太な風味の奥に赤いフルーツのタルトやココア、味はどっしりして甘味控えめ。濃厚ながらバランスがしっかり取れていて飲み心地の良い風味。ベルギーのクリスマスエールより落ち着きがあって、個人的にはこっちの方が好み。良い出来。

セント・ベルナルデュス トリプル/St. Bernardus Tripel

非常に良いバランスのトリプル。ベルギー酵母由来のフローラルさを含む香味と分厚い麦芽、華やかでクリーミーさもあるフルーツ感が上手く、全体的にしっかりとまとまったトリペル。華やかさより素朴寄りのトリプル。

ロングロウ 21年 2022年エディション/Longrow 21yo 2022 Edition

パンチはやや抑え気味だが、シェリー樽優勢のフルーティさと柔らかいスモーク、乳糖的な甘さや穏やかな麦芽感、樽感もすべて控え目だが悪目立ちした要素が無く上手く調和している印象。ここ数年のロングロウ21年では一番好み。

トリプル カルメリート/Tripel Karmeliet

特に奥行きのある穀物感が絶品で、香ばしい穀物と透き通った麦汁やフルーツ、ベルギー酵母のフローラルさのバランスが抜群。お手本のようなトリプル。とても旨い

ヴァイエンステファン ヘーフェヴァイス ドゥンケル/Weihenstephaner Hefeweissbier Dunkel

穏やかで丸みがあり、大麦や小麦の旨味とチョコレートやダークフルーツの甘みが濃縮。ドイツビールらしい素直で骨太な風味をややフルーティ寄りにして、ぎゅっと濃縮したようなヘフヴァイス。地味にとても旨い。

アヘル ブリューン エクストラ/Achel Bruin Extra

トラピストビールらしい風格ある濃厚な風味。際立った特徴は無いものの、非常に高レベルでの安定感がある。素朴で堅実、程よい華やかさ。とても旨い。同じくアヘルの大瓶、ブロンドのエクストラより少し好み。

バルヴェニー 21年 ポートウッドフィニッシュ/Balvenie 21yo Portwood Finish

美しいフルーティな甘さと美しい香ばしい麦芽感に美しいスモーキーさ。非常に高次元でまとまった逸品。スコッチウイスキーらしい旨味が存分に詰まっている。度数の低さなど不満点はあるものの、それを差し引いてもオフィシャルボトルとしては文句なしの出来…

クライヌリッシュ 21年 バッチ7/Clynelish 21yo Batch7 (That Boutique-y Whisky Company)

クライヌリッシュらしいワクシーさに分厚い麦芽の旨味、素朴なフルーティさ、穏やかなスモーク。クライヌリッシュに求める風味がしっかりあって満足感の高い一本。余韻にかけての若干の粗さもシングルカスクらしくて悪くない。好みの風味。