(1)特徴
・アンカー クリスマスエール 2022/Anchor Christmas Ale 2022
・7.2%
・クリスマスエール、ウィンターウォーム
アンカーは、1896年にアメリカのカリフォルニアで創業した醸造所。アメリカでは近年数多くのクラフトブルワリーが設立されていますが、100年以上の長い歴史がある珍しい醸造所です。創業者はドイツ人醸造家のゴットリープ・ブレックル氏で、業績が悪化して倒産寸前になっていた1965年にフリッツ・メイタグ氏が買収して再建、2017年からはサッポロホールディングスの傘下になっています。
今回テイスティングしたのはクリスマスエールで、1975年からアンカー醸造所が毎年リリースしている銘柄とのことです。レシピは年によって違う上に非公表ですが、クリスマススパイス(シナモンやクローブ)やライ麦、オレンジピール、各種ホップなどが使用されているようです。
(2)テイスティング
【香り】
チョコレート、ベリーや苺のタルト、生ハム、ハイチュウ、クローブやシナモン、ココア、ぶどう
【味】
オーク、クローブやシナモン、カカオ、ダークチョコレート、ローストした麦芽、ハーブ、ぶどう、プルーン、奥の方にオレンジピール
【総評】★★
骨太な風味の奥に赤いフルーツのタルトやココア、味はどっしりして甘味控えめ。濃厚ながらバランスがしっかり取れていて飲み心地の良い風味。ベルギーのクリスマスエールより落ち着きがあって、個人的にはこっちの方が好み。良い出来。