デリリウム ブラック バレルエイジド/Delirium Black Barrel Aged

★★★ 濃厚だがシナモン感がしつこくなく良いバランス。濃厚だが飲み飽きないし飲み疲れない。飲めば飲むほどどんどん良くなってくる。クリーミーで美しい飲み心地。デリリウムの集大成的な印象。

エヒト シュレンケルラ ウォイヒセル ロートビーア/Aecht Schlenkerla Weichsel Rotbier

★★★美しいバランス。通常のラオホビールと比べると、より軽快寄りでフルーティなスモークで、麦芽の繊細な旨味も殺さない。個々のパンチは強すぎずしつこくなく、スモークビアにもかかわらず繊細な要素もかなり感じることが出来る。素晴らしいと思う。

パヌポット ビンテージ エール (ストライセ)/Pannepot Vintage Ale (Struise)

★★★バランスがとても良い。チョコレート系の甘さがねっとり濃厚ながら、程よい酸味やビターさでキレもある。酸味あるベリー系のフルーティさが特に秀逸。★3つか迷うレベルの完成度。

シメイ グランド リザーブ コニャック バレル エイジド 2020/Chimay Grande Réserve Cognac Barrel Aged 2020

★★★文句なしの濃厚さに熟成感、それでいてしつこくないバランス。コニャック樽のフルーティさと、シメイブルーらしいどっしりしたダークフルーツやシナモン、ビターさがよくマッチ。美しい一本だと思う。

ベンリアック 1993 マデイラ 23年/Benriach 1993 Madeira 23yo

★★★香りも味も、妖艶でオイリー。甘く似たフルーツやキャラメルから始まり、サルタナレーズンのフレッシュな甘み、余韻のスモーキーさやロースト感へと収束。非常に美しく、シングルカスクらしいパワフルさも含んだ楽しい一本。全部旨い。好みドンピシャだっ…

オルヴァル 5年熟成/Orval 5 years matured

★★★円熟感がありボディがしっかりある麦芽と甘さ控えめのフルーティさ、ハーブやオーキーさ、酵母のエステリーさも抜群。非常に滑らかで完成された旨さ。熟成していないオルヴァルはそこ迄好みでは無いが、これは刺さる旨さ。

シュナイダー ヴァイセ フェストヴァイセ TAP 4/Schneider Weisse Festweisse TAP 4

★★★フェストビアらしい分厚い旨味とボディ、それでいて重さやえぐみが無くて飲み心地が抜群に良い。美しいバランスのヴァイセで、文句のつけようがない完成度。テンションが上がる。

シュナイダー ヴァイセ ホップフェンヴァイス TAP 05/Schneider Weisse Hopfenweisse TAP 05

★★★美しいホップの表現力と小麦中心のクリーミーで香ばしい穀物、ドッペルボックらしい濃厚さ満点の麦汁。やや甘めだか欠点のないバランス。美しくパンチがあり、上品でありながら時々荒々しい。完成された風味だと思う。

トーモア 27年 1995 #5384/Tormore 27yo 1995 #5384 (G&M)

★★★フルーティさ、ねっとりさのある蜂蜜の甘さ、ベリー系の酸味、バニラにクローブ、ほどよいビターさとスモーキーさ。この度数、熟成年数、シングルカスクにして欠点が見当たらないバランスの良さ。ほぼ完璧な出来だと思う

シュナイダー ヴァイセ アヴェンティナス TAP 06/Schneider Weisse Aventinus TAP 06

★★★分厚いボディと、美しいフルーティさとハーブ、麦芽の香味も抜群に分厚く旨味が強い。それでいて小麦や酵母のフローラルさで上手くバランスが取れている。重いがしつこくなく、美しい風味。

トゥー・ワールド ラ・ヴィクトワール ファーストエディション/Two Worlds La Victoire First Edition

★★★とても妖艶でボディ感の分厚いバーボン。ファッジやキャラメルのクリーミーな甘さにローストした穀物やオークの風味、そこにオレンジピールのシャープなフルーティさやシナモンやクローブの甘いハーブ感と、最初から最後まで完璧に近い。好みにドンピシャ…

ボン スクール ブロンド・ドゥ・ノエル/Bon Secours Blonde de Noël

非常に美しくゴージャス、それでいて甘すぎずアルコール強すぎず、穀物感も分厚い。黄色いフルーツの香味と穀物もボディ感のバランスが非常に良い。個人的な好みにドンピシャ。

クラッシュ・オブ・ザ・タイタンズ スペシャルリザーヴァ/Clash of the Titans Special Reserva

強烈なパンチとクリーミーな濃厚なダークフルーツ。バーレーワインとして素晴らしい出来。度数のわりに飲み口が重くないのが凄い。美しい濃厚さ。

スプリングバンク 12年 1990年代後半ボトリング/Springbank 12yo late 1990's bottle

★★★愛すべき素朴で美しい旨さ。シェリーの濃厚かつ上品な甘さとスプリングバンクらしい塩気と素朴でしっかりとした麦芽のバランスが素晴らしい。カスクストレングスではないが十分納得の旨さ。

マッカラン 2000 スペイモルト/Macallan 2000 Speymalt (Gordon & MacPhail)

美しく濃厚なマッカラン。とても良い出来で、樽由来の風味がどっしり濃厚に出ているがしつこくはなく、飲んでいて疲れたり飽きたりすることなく、風味の変化をじっくり楽しめる。古いマッカランに特に思い入れの無い自分にとっては、これで十二分。無理だと…

ヌグネ エウ ロバストポーター/Nøgne Ø Robust Porter

非常に濃厚だが風味は単調ではなく、複雑で美しいバランス。分厚いボディのロースト麦芽にダークフルーツの甘さ、コーヒーやチョコレートの上にあるスモーキーさも、飲んでいてとても楽しい要素。ポーターとしては過去イチで好み。

KBS スタウト/KBS Stout

非常に素晴らしい奥行きのあるインペリアルスタウト。濃厚さとフルーティさ、樽由来のオーク感とバニラ、スタウトらしいトースト麦芽やハーブのビターさ、全てのバランスが素晴らしい。文句なしのインペリアルスタウトだと思う。現在はこの手の熟成スタウト…

カンティヨン グーズ/Cantillon Gueuze

非常に美しくまとまったランビック。ランビック特有の酸味や乳酸、ハーブ感はしっかりあるが癖はそこまで強くなく、むしろシャンパンっぽい軽快でフローラルなニュアンスがあって非常に飲みやすい。ここまで完成度の高いランビックはなかなか無く、素晴らし…

アインガー セレブレーター/Ayinger Celebrator

チョコレートとしっかりローストされた麦芽の香ばしさ、ダークフルーツの濃厚な甘さ、オークや柑橘ピールのビターな余韻。ベルギービールとは違うフルーティさに、骨太な麦芽感やチョコレート感と、ドゥンケルの良さが存分に味わえる素晴らしい出来。これま…

エヒト シュレンケルラ ラオホビア メルツェン/Aecht Schlenkerla Rauchbier Märzen

文句なしに旨いラオホビア。最近はアイラカスク熟成などでスモーキーさを後付したビールも販売されているが、風味の奥行きと調和が段違い。ピーテッドウイスキー好きなら是非飲んでもらいたい、長熟アイラっぽさのある上品で美しいスモーキーさと麦芽の風味…

ラフロイグ 1998 21年 (TWE)/Laphroaig 1998 21yo (TWE)

シェリー感もピート感もしっかりしていながら突出しすぎておらず、醸し出す色気と円熟感と骨太さがすべて抜群。長所が旨くバランスされていて、昨年リリースされた10年シェリーオークの完成系のような雰囲気。21年物としてはほぼ完ぺきといっていい出来、と…

ウェストフレテレン 12/Westvleteren 12

情報なしにブラインドで飲んでも間違いなく旨いと思ったであろう、素晴らしい濃厚さと上品さ。濃厚なビールはあるし、上品なビールもあるし、パワフルな刺激のあるビールもあるが、それらが喧嘩せず美しく調和している点はまさに芸術の域。個人的には、ベル…

ボウモア バイセンテナリー 1964/Bowmore Bicentenary 1964

さすが60年代ボウモアらしいマンゴーやパッションフルーツのフルーティさに、柔らかいオークやハーブを感じさせるスモーキーさ。入りから終わりまでの満足感が高く、15年でこの完成度はただただ驚き。この辺の風味と80年代の石鹸風味の差が激しすぎる。最近…

ポールジロー ヘリテージ/Paul Giraud Heritage

甘さではなく、長期熟成で得られた年季を感じさせる落ち着いたブドウとオークの骨太な風味が楽しめる。湿気た倉庫を感じさせる香りや燻したハーブ、タンニンやメントールのようなパンチも秀逸。熟成の若い甘いコニャックとは一線を画する出来で、流石グラン…

ポートエレン 35年 1982 (シグナトリー)/Port Ellen 35yo 1982 (Signatory)

上品ながら非常にパワフル。しっかりとしたピートの強さと風味、塩気、濃厚な南国フルーツとシロップの甘さ、余韻は非常に強く長く上品。シグナトリー社の記念ボトルに相応しい、すべてが素晴らしい一杯。

グレンギリー 1972 (オッドビンズ)/Glen Garioch 1972 (Oddbins)

濃厚なシェリー感を上回る樽感、をさらに上回る燻製肉やバーベキューリブの様な肉肉しい風味。ここまで肉肉しいのは初めて。色々なフルーツが溶け込んだバーベキューソースのような感じ。風味の分厚さがハンパない。素晴らしい飲みごたえがあり、個人的には…

ハイランドパーク 1960 17年/Highland Park 1960 17yo

濃厚なメープルシロップやシェリーの甘さに、ハーブや花の砂糖漬けのような香りが被さり、さらに土や根っこのような湿気たスモーキーさが包み込む。素晴らしい完成度。今のハイランドパークも勿論美味しいし個人的にすごく好きな銘柄だが、これを飲むと霞ん…

アードモア 1977 サマローニ35周年 2003ボトル/Ardmore 1977 Samaroli 35th Anniversary, bot.2003

ややワクシ―なスペイサイド系のフルーティさ、埃や古本っぽい篭ったようなスモーキーさがある。時間を置くとさらに独特なスモーキーさが引き立ってきて、乳酸っぽい酸味も出てきて楽しい。こういう埃っぽいスモーキーさは内陸系の長熟モルトでちょこちょこ感…

ラフロイグ 25年 カスクストレングス 2021年ボトル/Laphroaig 25yo Cask Strength 2021 Bottle

★★★ラフロイグの旨さが凝縮されている。文句のつけようのない素晴らしい旨さで、近年定期的に入手困難になっている長熟アイラモルトの中で残された良心と言える。円熟したピートとトロピカルフルーツや黄色いフルーツ、オイリーさとバター、そして灰っぽい余…

ウィリアム・ラルー・ウェラー/William Larue Weller

ココナッツやバニラ→バーボンらしいエステリーさ→オークや穀物やフルーツ→トーストしたココナッツやアーモンド、と口に含んだ時の風味変化がとても楽しい。複雑で濃厚。素晴らしいバーボン。口に含むたびに驚きと楽しさを体験できる。個人的にはジョージ・T…