シュナイダー ヴァイセ アヴェンティナス TAP 06/Schneider Weisse Aventinus TAP 06

(1)特徴

・シュナイダー ヴァイセ アヴェンティナス TAP 06/Schneider Weisse Aventinus TAP 06

・G. シュナイダー&サン社、シュナイダー ヴァイセ醸造所(ドイツ)

・8.2%

ヴァイツェンドッペルボック

 シュナイダーはドイツ南部ケールハイムにある家族経営の醸造所。1872年設立の歴史ある醸造所で、現在は7代目のゲオルク・シュナイダー VIがオーナーとのことです(7代目なのにVI=6なのはIIIとIVの間にマチルダ・シュナイダー女史がいたため)。かつてはミュンヘン市内にあったようですが、第二次世界大戦での被害を受けて現在のケールハイムに移動したようです。創業当時から変わらぬ製法で現在も醸造を行っているようで、特に小麦ビールカテゴリーにおいてはドイツのみならず世界を代表する醸造所です。

今回テイスティングしたのは、同醸造所のTAPシリーズの第6弾であるヴァイツェンドッペルボック、アヴェンティナスです。TAPは通常と異なるホップや酵母を使用した実験的シリーズで、現在までに第11弾までリリースされているようです(1回限りのリリースという訳では無いので現在でもTAP1が販売されています。あとTAP 8はまだ空き番のようです)。ドッペルボックはボック(通常のラガーより多くのホップや麦芽を用いた、高アルコールのドイツビール。飲むと雄山羊=ボックのように元気になることに由来)にドッペル=2倍という冠詞が付いていることから分かるように、非常に濃厚で甘みの強いラガービールです。TAP 6は同醸造所が1907年から使用しているレシピに基づいたものとのことです。

(2)テイスティング

【香り】

ダークフルーツ、煮込んだプラム、フローラルさ、キャラメル、濃厚な麦汁、小麦の香ばしさ、バナナ、シナモンやクローブ

 

【味】

ローストした麦芽、小麦や酵母のフローラルさ、ダークフルーツ、煮込んだプラムやプルーンやデーツ、バナナ、シナモンやクローブ 

 

【総評】★★★

分厚いボディと、美しいフルーティさとハーブ、麦芽の香味も抜群に分厚く旨味が強い。それでいて小麦や酵母のフローラルさで上手くバランスが取れている。重いがしつこくなく、美しい風味。