キュヴェ・デ・ジャコバン/Cuvée des Jacobins (Omer Vander Ghinste)

バルサミコ酢や柑橘、ベリーの酸味と熟成樽由来のオーキーな風味。フランダース・レッドエールとしてもサワービールとしてもスタンダードな出来で、さっぱり飲みやすい。

トリプル モワン/Triple Moines (Brasserie du Bocq)

★★分厚く華やか、ベルギーらいしトリプルエール。変な雑味もなくバランスが良い。文句の無い質の高さ。

グルート ブリューン/Gruut Bruin

★落ち着きある旨味、麦芽中心でフルーツのニュアンスは地味ながらしっかり。グルートらしくハーブやスパイス感が麦芽に負けず強め

セントルイス プレミアム フランボワーズ/St. Louis Premium Framboise (Kasteel)

★変な癖や嫌味がなくバランスの良いフルーツランビック。度数も低いので飲み心地も軽快で、酸味も相まって暑い季節でもサッパリ楽しめる。ランビック初心者でも比較的取っつきやすい風味だと思う。

セント・イデスバルド アンバー/St. Idesbald Amber (Huyghe)

★香味ともに濃厚ながらさっぱりしていて飲みやすい、さっぱりしていながら水っぽくはない。レッドエールの良さがしっかり詰まった一本。

カシス ランビック/Cassis Lambic (Hanssens Artisanaal)

★バランスが良く飲み心地の良いランビック。酸味はやや強いがほのかな穀物感やカシスの風味が刺々しさを中和している。自然を感じる風味。

テンペリエ ストロングアンバー/Tempelier Strong Amber (Brouwerij Corsendonk)

★香りの優雅さに比べて味は少し粗いが、全体としてのバランスや飲み心地は良い。余韻もビターさが比較的しっかり。骨太で甘すぎない風味が好きならオススメ。

ブランシュ・ドゥ・ナミュール/Blanche de Namur (Brasserie du Bocq)

少し酸味が強く飲み口はさっぱり目。クリーミーな香りとはややアンバランスも、普段飲みとしては優秀。沈殿物を加えるとクリーミーさが増して、全体的なバランスも良くなるので、終盤に味変して二度楽しむスタイルもオススメ。

トルバドゥール ウィンター/Troubadour Winter (Musketeers)

★ローストした麦芽と濃厚な黄色いフルーツとキャラメル、そこにクリスマススパイスが立ち上がってくる。嫌味なくクリスマスエールらしい風味。

ヘルケンローデ ヴェスパー トリプル/Herkenrode Vesper Tripel (Brouwerij Cornelissen)

力強いが同時に少し荒さが目立つ風味で、アルコール感やビターさが悪目立ちしている印象を受けた。甘さはややしつこく癖がある。悪くは無いが敢えて選ぼうとは思わないトリプル。

ドゥーニエ/Deugniet (Brasserie du Bocq)

しっかりした麦芽のパンチとシャープさのあるフルーティさ。少し荒い印象があるのと、飲みやすいとはいえ、単調なせいか徐々に飲み疲れる感が強くなる。

バルバール ボック/Barbãr Bok

★★美しい熟成感のハニービア。程よい酸味のあるフルーツとコクのあるロースト麦芽、チョコレート、スパイスの香りが複雑に調和している。素晴らしいバランス。★3か迷った。

ブリュヌオー トリプル オーガニック&グルテンフリー/Brunehaut Triple Organic & Gluten Free (Brasserie de Brunehaut)

少し風味は薄め、水っぽくビターさが強め。アンバーと比べるとグルテンフリーの悪い特徴が増していてイマイチ。トリプルならもう少し風味の深さと複雑さが欲しい。

ブリュヌオー アンブレ オーガニック&グルテンフリー/Brunehaut Ambrée Organic & Gluten Free (Brasserie de Brunehaut)

グルテンフリーは何となく味がぼやけることが多いので回避していたが、風味の豊かさや複雑さはかなり良い。醤油感はややアンマッチな印象もあるが、個性的で悪くはない。もう少し風味が分厚かったらとは思った。

トリポルテュー フルムーン 12/Triporteur Full Moon 12 (B.O.M. Brewery)

★★★クアドルペルらしい濃厚なダークフルーツと複雑なローストモルトの風味。さらにスモークさやサワーさが良い具合に調和していて、単調さやしつこさの無い風味になっている。素晴らしい出来だと思う。

ディオール ブリュンヌ/Diôle Brune (Brasserie des Carrieres)

しっかりしたダークフルーツやロースト麦芽、スパイスの風味が混在した重いボディ。バランスは少し違和感があり、うまく調和していない印象。

ジャックス プレシャス IPA/Jack's Precious IPA (Brouwerij The Musketeers)

★さっぱり軽快なボディで、ハーブ由来の柑橘やビターさはどっしり、切れ味のいい余韻。ホップもしつこさは無く、ベルギーIPAらしい穀物感を引き立たせるバランス。

サン パルドン/Sans Pardon (Dochter van de Korenaar)

★まとまりの良いインペリアルスタウト。ルイボスの影響は良く分からなかったが、変な風味はなく王道と言える風味。

ウルス ポレール/Ours Polaire (Brasserie La Binchoise)

蜂蜜の風味がしっかり出つつ変な癖は少ない。酵母や穀物の香ばしさと合わさって、個人的には少し甘すぎるが、蜂蜜ビールとしては許容範囲でバランスは良い。余韻に感じるボディは重い。

クライム パッショネル/Crime Passionnel (Dochter van de Korenaar)

★大麦しっかり目のウィートビア。IPAで華やかで鮮烈なフルーティさはあるが、小麦や大麦の風味は邪魔せず、骨太で落ち着きもある飲みごたえで旨い。

グリゼット ブロンド ビオ/Grisette Blonde Bio

★サッパリしているがコクもしっかりあり、軽やかな黄色いフルーティさやフローラルさのバランスも良い。この手のビールとしてはかなり良い。

ルークオップ ブライン/Rookop Bruin (Terrest Brewery)

ぼてっとした重めの濃厚な風味。複雑と言うよりも、ダークフルーツやスパイス、ロースト麦芽やカカオの風味がガツンガツンと来る、比較的シンプルな風味。

ボン・スクール プレスティージ/Bon Secours Prestige (Brasserie Caulier)

★★バランスがとても良いトリプル。華やかさはシンプルだが締まりよく、穀物感も多様でクリーミーな飲みごたえ。余韻のビターさも目立ちすぎず食事とも合わせやすく良い。

モータニャー 1979/Montagnarde 1979 (Brasserie de l'Abbaye des Rocs)

★★~★★★ボディの分厚さ、フルーツの濃厚さ、甘さ、ビターさやハーブの余韻といった全てのバランスが絶妙。ベルギービールらしいビールで、特に欠点が見当たらなかった。凄く突出しているかと言われると微妙だが、★★★でも良い気がする。

セント・イデスバルド ドゥンケル/St. Idesbald Donker

★ドゥンケルらしいダークフルーツやチョコレートの濃厚さに、ハーブや焦げたようなビターさ、ほどよく酸味のあるフルーツも。濃厚だがバランスが良い。個性はやや欠ける。

ラ・コルヌ デュ・ボワ・デ・パンデュ ブラック/La Corne du Bois des Pendus Black

べたっとしたロースト感あるビターさとダークフルーツ、コーヒーなど、甘さ控えめの渋い風味。変な甘さが無い分、食事と一緒でも飲み心地がいい。奥行きは少し欠けている印象はある。

エンギエン ディヴェール/Enghien d’Hiver

★ウィンターエールに期待する温かいフルーツや穀物の甘さが楽しめる。甘さはしつこくなく飲みやすいバランス。通常のウィンターエール、クリスマスエールが重すぎる人にとってはちょうどいい塩梅になると思う。

オーストフレテレン12/Oostvleteren 12

★クアドルペルらしい濃厚なダークフルーツとミルクチョコレート、スパイスが香味共にしっかり感じられる。クアドルペルとしてはやや酸味強めでクセ強めも、旨味がぎっしり。トラピストエールらしい風味。

Ypra ブロンド/Ypra Blond

★バランスが取れていて素朴ながら、ベルギービールらしい華やかな風味がしっかり表現された風味。余韻のホップのハーブもしっかり。現代風のバランス。

ウィンテルビンクスケ/Winterbinkske

クリスマスエールではあるが一般的なクリスマスエールとは少し毛色が違い、むしろクアドルペルに近い。ジュニパーらしいベリー感はあるがそこまで特徴的ではない。悪くは無いが印象に残らない味。