厚岸 2018 3年 (アデルフィ)/Akkeshi 2018 3yo (Adelphi)

流石に原酒の刺々しさは残っているが、それでも3年と思えないほどの上品さと風味のまとまりの良さ。下手な10年物より満足感は上。★0.5くらい。噂は聞いていたが確かに出来がとても良い。3年物としては完璧に近く★2か3。2万円近い事を考えるともっと安い長熟…

響 ジャパニーズ ハーモニー/Hibiki Japanese Harmony

★響らしい変な癖がない素直な麦芽感に上品な甘さ、ミズナラ樽由来っぽい甘い香りもありなかなか楽しめる。熟成感は欠けるが若い原酒の嫌みは無く、値段を気にしなければかなり良いボトルだと思う。

響 ブレンダーズチョイス/Hibiki Blender's Choice

バーボン樽の甘さと乾いた麦芽の素朴さ、ワイン樽のベリー感もしっかり前面に出ているが甘くは無く、さっぱり素直な風味。毎回思うが響のレベルは他のブレンデッドと比べて高いと思うし、それ以上に値段が高く取っつきにくい。

秩父 7年 2013 カスク#3090 (アデルフィ)/Chichibu 7yo 2013 cask#3090 (Adelphi)

秩父らしいフレッシュなフルーティさに上品な甘さ、ただオーク感がかなり強くペッパー的なスパイシーさがかなり刺激的な口あたり。くどくなく、ほどよい熟成感もある。少し樽材感が出過ぎている印象。

ザ・ニッカ 12年/The Nikka 12yo

フレッシュなリンゴ感が強く、口当たりはクリーミー。スモーキーさはかなり穏やかで、万人受けしそうな上品な香味。フロム・ザ・バレルと比べるとぐっと熟成感が増していて、風味に分厚さが感じられる。当時発売されていた5~6000円程度の価格帯を考えると妥…

余市 12年 シェリー&スウィート/Yoichi 12yo Sherry & Sweet

通常の余市12年と比較するとシェリー樽由来の甘さがしっかり出ているのは勿論、ねっとりとした風味が増している。スモーキーさはやや穏やかめ。悪くは無いが、もう少しパンチの強さがあった方が余市らしい気がするので、あと一歩と言ったところ。

響 12年/Hibiki 12yo

柔らかい風味。フルーツとバニラが調和した甘さを感じ、少し和っぽさを感じられる上品な風味。梅っぽさも時間を置いて味わうとほのかに香りに感じることが出来るが、そこまで強くはなく、言われないと気づきにくい。とても良いバランス感のブレンデッドウイ…

秩父 10年 ファーストテン/Chichibu 10yo The First Ten

透き通ったフルーティな香りは秩父らしい。味わいは意外とスパイシーさと樽感が強くややビターな余韻、甘さも口に含んだ瞬間以降は控えめ。秩父らしく複雑な風味をうまくまとめた、完成度の高い一本。ただこれまでの各種リリースの域を大きく超えるものでは…

秩父 パリエディション 2019/Chichibu Paris Edition 2019

フルーティさは控え目で、どちらかと言うと生クリームやシロップのような甘さが主体。ミズナラ樽由来のウッディさも感じつつ、奥からシナモンやコーヒーが出てきて、最後はややスパイシー。相変わらず素晴らしい出来で、ロンドン・パリ・USエディションの中…

秩父 USエディション 2020/Chichibu US Edition 2020

30ppmだがかなり軽いウッドスモークで、オイリーさを含んだリンゴや洋梨のフルーティさに、リコリスなどのハーブ感、麦芽やナッツの骨太な風味が楽しめる。熟成5年だが荒々しいというより、既に上品さが備わっている。

余市 12年/Yoichi 12yo

スモーキーさはそこまで強くなく癖が無い。むしろクリーミーでとろみのある口当たりから、 強い酒質と麦芽感、メープルシロップのような甘みとスモーキーさが混然となり、力強い甘臭さとなっている。宮城峡12年同様、年数以上の熟成感を感じ、特に飲みごたえ…

宮城峡 12年/Miyagikyo 12yo

ねっとり甘く、フローラルさと濃厚なフルーティさがあり、とても12年熟成と思えないほどの出来の良さ。どっしりシェリーと言うより、濃厚ながらもフローラルさや柿のようなフレッシュなフルーツ感もあり、くどくない。素晴らしい出来。 スコッチのシェリー感…

竹鶴 21年/Taketsuru 21yo

少しねっとりした癖のある甘みとスモーキーさ。余市のピート感と宮城峡のどっしりシェリー感がそれぞれガッツリ感じれる一本。良い意味で双方のシングルモルトが激しく主張し合い、まさにブレンデッドモルトの醍醐味を味わえる一本です。サントリーの響が調…

響 17年/Hibiki 17yo

独特な乾いた粉っぽい甘い風味。個人的にイメージするジャパニーズウイスキーの王道的な風味で、(あくまで個人的好みとして)格別に旨いという訳ではないが、扇子を開いたり、畳に寝転がったりした時のような、どこか落ち着ける香り。口当たりは熟成感があ…

秩父 IPAカスクフィニッシュ 2017/Chichibu IPA Cask Finish 2017

追熟の割にかなりしっかりIPAカスクの影響が出ている風味。様々な草が入り混じったハーブ感と樽感が感じられ、甘みやフルーティさは控えめ(香りは結構甘いが、飲むと辛口)。IPAカスク熟成物としてはかなりの秀作。ジンのような要素もあるので、短熟には向…

ジャパニーズウイスキー:新しい基準が導入

日本洋酒酒造組合が、ジャパニーズウイスキーの自主基準について発表を行いました。詳細は日本洋酒酒造組合のホームページに記載ありますが、要点は以下の表が分かりやすいです。

イチローズモルト 秩父 ロンドンエディション 2020/Ichiro's Malt Chichibu London Edition 2020

華やかさとスモーキーさ、甘さとスパイシーさとビターさ、麦芽感と塩気、それぞれの要素が絶妙に調和されていて美しい風味。ケチの付け所が無い。12~15年熟成でも不思議でないほどの熟成感があり、熟成期間の短さ(公表はされていないが10年未満)を感じさ…

白州 12年 & 18年/Hakushu 12yo & 18yo

確かに「森香る」というキャッチコピーがしっくりくる風味。12年はフレッシュな新緑の森、18年は雨上がりのやや鬱蒼とした森という印象。ウッディな風味も、スコッチでよく感じる樽由来のオーク感とは少し違い、もっと生い茂った緑を感じさせる風味。蜜の甘…

山崎 12年 & 18年/Yamazaki 12yo & 18yo

癖のないバランスの良さが楽しめる。12年はほのかな甘みとスパイシーさ、18年は濃厚な甘みと樽感が特徴的。共にミントのようなハーブ感や、乾いた木のような香り(仏壇やらタンスやらの匂い)があり、スコッチウイスキーには無い独特なオリエンタルさを感じ…