スペイ ローヤルチョイス/SPEY Royal Choice

少しオクトモアっぽい無骨なオーキーさ、スモーキーさは流石にオクトモアよりはずっと軽いが傾向は近い。それでいて変なえぐみは無く心地いい。Chairman’s Choiceより好み。

キルホーマン ペドロヒメネス 2023/Kilchoman Pedro Ximenez 2023

★かなりバランスのいいキルホーマン。ちょうどいい甘さと塩気とビターなウッディさ、やや控えめなスモーク感も風味の邪魔をせず良い塩梅。余韻の柔らかいスモーキーさも良い。間違いのない一本。

タムデュー 18年/Tamdhu 18yo

★~★★ 香りは絶品な上品さ、味は力強さと上品さが同居したバランス良い分厚い風味。感動するような旨さでは無いが、高レベルで安定している。★★と言うより★1.5位の印象。オフィシャルのコアレンジとしては十二分な出来だと思う。

タムデュー 15年/Tamdhu 15yo

★心地良いシェリー熟成ボトル。えぐみ無く上品なフルーティさと程よいスモーク。12年と18年物の直線状にしっかりあるのが面白い。普段飲みとしてとても良いボトルだと思う。

グレンロセス 2013 9年 (ダンカン・テイラー)/Glenrothes 2013 9yo #4939514 (Duncan Taylor)

★~★★ 甘さ、スモーキーさ、穀物感、ビターさのバランスが非常に良く、嫌味なく各要素の良さを楽しめる。年数相応の若さはあるが、嫌味は無く、むしろ程よいパンチに繋がっている。好みの風味。★1.5位。

キルホーマン カルヴァドス スモールバッチ No.5/Kilchoman Calvados Small Batch No.5

★カルバドス由来のリンゴ感がかなりはっきり出ていて、キルホーマンらしい麦芽やスモーキーさと良い感じに調和している。結構好き。甘すぎずえぐみも無く、バランスの良い出来だと思う。

タムデュー 12年/Tamdhu 12yo

少し荒さは感じるが、しっかりしたフルーティさとオーク感、穏やかなスモークは心地良い。味のまとまりはやや悪い気もする。えぐみは無く、熟成年数相応ではある。

ハイランドパーク カスクストレングス No.4/Highland Park Cask Strength No.4

シロップ系の強い甘さの奥にしっかりヘザーハニーっぽいフローラルさも感じられる、パンチの強いハイランドパークらしい風味。スパイシーさや焦がしたオークのビターさもかなりしっかり。少し若い荒さはあるが、その分ハイランドパークの酒質は強い。

アードナムルッカン カスクストレングス 2023/Ardnamurchan Cask Strength 2023

キャンディードした柑橘ピールの甘酸っぱさとビターさ、ブラウンシュガーの甘さ、しっかりした湿気気味のウッドスモークのバランスの良さは流石アードナムルッカン。短熟だが上品。

スモーゲン 2013 10年 (アデルフィ)/Smögen 2013 10yo (Adelphi)

ほどよい若い力強さ、やや強めの甘さとスモーキーさ、癖はそこまで強くなくバランスの良い力強さ。やや面白みが欠けるのが個人的にはマイナス。

タリバーディン 2013 10年 (ダンカン・テイラー)/Tullibardine 2013 10yo (Duncan Taylor)

しっかりとしたウッディさと樽由来の甘さ、かなりはっきりしたオクタブ熟成らしい風味。嫌みに感じるほどの癖はそこまで無い。どちらかと言うとハイボールで力を発揮しそうなパンチのある風味。

ノックニーアン 5年 (ウェスティ・スポンジ)/Nc’Nean 5yo (Westie Sponge)

★フローラルさが溢れる特徴的な風味。風味もリンゴの蜜やバニラの上品な甘さで、フローラルさともよくマッチしている。そんなに沢山飲んだわけじゃないけど、ノックニーアンの短熟は上品な個性が出ていて出来がとても良いと思う。

ブナハーブン 8年 2014 (ダンカン・テイラー)/Bunnahabhain 8yo 2014 (Duncan Taylor)

少ししつこいくらいのしっかりとした甘さと、塩気やヨードも含んだピート感。魚介っぽさがあるのが少しバレッヒェンっぽい感じ。キャラメル系のねっとりした甘さが個人的には少し強すぎる。

プルトニー 9年 (グッド・スピリッツ)/Pulteney 9yo (The Good Spirits)

プルトニーらしいねっとりしたオイリーさと練乳の甘さ、フルーティさはさっぱりしていて素朴な風味。少し酒質の若さが出ていて、粗さは感じられる。

マクダフ 10年 (ディアストーカー)/Macduff 10yo (Deerstalker)

素朴な穀物感とあっさりとした甘さ、藁を軽く燻したような柔らかいスモーク、余韻の塩気とスパイシーさ。素直でアッサリ目のハイランドモルト。

キルホーマン ファウンダーズ カスク 2023/Kilchoman Founders Cask 2023

少し甘さが下品な印象もあるが、キルホーマンらしい素朴で骨太な麦芽感に暖かいスモーキーさ。少し冷やしたりロックで飲んだ方が味が引き締まって良いと思う。

ベン ネヴィス 2012 10年 (アデルフィ)/Ben Nevis 2012 10yo(Adelphi)

★しっかりとローストした樽感がやや強めに出ているが、ほどよいビターさとベリー系の甘さの落ち着いたバランスは悪くない。時間をおくと甘さがしっかり出てきてなお良い。

ベンリネス 12年 2011 (アデルフィ)/Benrinnes 12yo 2011 (Adelphi)

★~★★ 強いフルーティな甘さと樽感、燻したハーブのようなスモーキーさ。シングスカスクらしい癖が強く出ているが、それでも上品さがしっかり保たれているのがアデルフィらしい。しみじみ旨い。30周年記念ボトルの中では比較的当たりの部類だと思う。★1.5く…

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ9/Kilkerran Heavily Peated Batch 9

若い印象はあるが、ピートスモークの力強さは過去でも1,2だと思う。キルケランらしい素直な穀物感と甘さ、力強いスモーク。悪くないと思う。

グレンギリー 2011 11年 (アデルフィ)/Glen Garioch 2011 11yo (Adelphi)

シャープなスパイシーさと甘さ、ミックスハーブのような草っぽいハーブ感が特徴的。時間を置くと柔らかいバニラも強くなるが、それでもレモンの風味がしっかり効いているのでキレ味が続く。

スプリングバンク 10年 パロコルタド/Springbank 10yo Palo Cortado

スプリングバンクらしい素直な麦芽感と強めの塩気、普通より強く感じるスモーキーさ、そこに樽由来の赤いフルーツが加わり想像した通りの出来に近い。ただ少し樽のオークやトースト感が強く出過ぎていて風味の邪魔になっている印象。バランスも少し崩れてい…

ヘーゼルバーン 15年 オロロソシェリーウッド/Hazelburn 15yo Oloroso Sherry Wood

しっかりシェリー樽感が出た分厚い風味。香りは上品さがあるが、味は少し荒々しいというか樽感が出過ぎている印象。良い感じの素朴な麦芽の風味はしっかりあるが、少し樽感がtoo much。

厚岸 2018 3年 (アデルフィ)/Akkeshi 2018 3yo (Adelphi)

流石に原酒の刺々しさは残っているが、それでも3年と思えないほどの上品さと風味のまとまりの良さ。下手な10年物より満足感は上。★0.5くらい。噂は聞いていたが確かに出来がとても良い。3年物としては完璧に近く★2か3。2万円近い事を考えるともっと安い長熟…

クライヌリッシュ 2011 12年 (アデルフィ)/Clynelish 2011 12yo (Adelphi)

★かなり甘さ強めのクライヌリッシュ。スモーキーさや麦芽感はあるが、少し甘さが邪魔な印象もある。悪くは無いが、クライヌリッシュxアデルフィの組み合わせから抱いた期待を少し下回ったが、それでも分厚い風味は流石の旨さ。時間がたった方がバランスが良…

アイラ No.3 29年 バッチ6 (ブティックウイスキー)/Islay No.3 29yo Batch 6 (That Boutique-y Whisky)

★★落ち着いた良い風味の長熟アイラモルト。少し気は抜けてる印象もするが、その分角が取れていて非常に飲みやすい。アイラ長熟と過度に期待して飲むと少しがっかりするが、そこまで期待せずに通常のアイラモルトをイメージして飲むと十分満足する感じ。印象…

ウィロウバンク 18年 (ブティックウイスキー)/Willowbank 18yo (Boutique-y Whisky)

★★70~80年代ボウモア的なフローラルさと、長熟コニャックのようなランシオ香も含むような風味がある面白い風味で、癖はあるが他でなかなか味わえないという点で是非機会があれば飲んでもらいたい一本。嫌な癖は意外と少ないので、80年代ボウモアの石鹸ぽさ…

ノースブリティッシュ 1987 36年 (アデルフィ)/North British 1987 36yo (Adelphi)

★長熟グレーンらしい香ばしい麦芽やオークの軽快さと上品な甘さ、奥にラムぽいニュアンスも感じた。アデルフィらしい上品ながら芯のしっかりした風味。感動するまではいかないが、さすが周年記念ボトルと言う出来。

ワズマンズ シングルモルト ウイスキー/Wasmund's Single Malt Whisky

風味は変にこってりしておらず、甘さもしっかりあって良いが、原酒の若さと荒々しさがストレートに感じられるのがマイナスか。悪くは無いが、ストレートより割り材向きの風味。

アンクル ニアレスト 1856/Uncle Nearest 1856 Premium Whiskey

★余韻が少しべとっとしているが、全体的にバランスが良く、風味が多層的に出てくる楽しいボトル。濃厚さとパンチの強さもあるが、原酒の刺々しさはほとんど無く心地良い飲み口。なかなか良いバーボンだと思う。★0.5~1。

ソノマ チェリーウッド ライ/Sonoma Cherrywood Rye

ウッディさとアルコールを強く感じる。リキュール感がある風味で、口あたりはそこまで刺々しくないが、風味がシャープで、どことなくテキーラや泡盛のような癖のあるスピリッツの印象を感じる。好みはかなり分かれる、というか苦手な人が多いと思う。