ウィロウバンク 18年 (ブティックウイスキー)/Willowbank 18yo (Boutique-y Whisky)

★★70~80年代ボウモア的なフローラルさと、長熟コニャックのようなランシオ香も含むような風味がある面白い風味で、癖はあるが他でなかなか味わえないという点で是非機会があれば飲んでもらいたい一本。嫌な癖は意外と少ないので、80年代ボウモアの石鹸ぽさ…

ノースブリティッシュ 1987 36年 (アデルフィ)/North British 1987 36yo (Adelphi)

★長熟グレーンらしい香ばしい麦芽やオークの軽快さと上品な甘さ、奥にラムぽいニュアンスも感じた。アデルフィらしい上品ながら芯のしっかりした風味。感動するまではいかないが、さすが周年記念ボトルと言う出来。

ワズマンズ シングルモルト ウイスキー/Wasmund's Single Malt Whisky

風味は変にこってりしておらず、甘さもしっかりあって良いが、原酒の若さと荒々しさがストレートに感じられるのがマイナスか。悪くは無いが、ストレートより割り材向きの風味。

アンクル ニアレスト 1856/Uncle Nearest 1856 Premium Whiskey

★余韻が少しべとっとしているが、全体的にバランスが良く、風味が多層的に出てくる楽しいボトル。濃厚さとパンチの強さもあるが、原酒の刺々しさはほとんど無く心地良い飲み口。なかなか良いバーボンだと思う。★0.5~1。

ソノマ チェリーウッド ライ/Sonoma Cherrywood Rye

ウッディさとアルコールを強く感じる。リキュール感がある風味で、口あたりはそこまで刺々しくないが、風味がシャープで、どことなくテキーラや泡盛のような癖のあるスピリッツの印象を感じる。好みはかなり分かれる、というか苦手な人が多いと思う。

ブッシュミルズ 21年/Bushmills 21yo

★★シンプルで素直な風味だがレベルが非常に高い。ザ・アイリッシュウイスキーと言った風味で、変な癖は無いが麦芽感もしっかりあり、それでいて甘さもしつこくなく上品。比較的安価ながらプレミアム感のある良いボトルだと思う。

ベンリアック 1993 マデイラ 23年/Benriach 1993 Madeira 23yo

★★★香りも味も、妖艶でオイリー。甘く似たフルーツやキャラメルから始まり、サルタナレーズンのフレッシュな甘み、余韻のスモーキーさやロースト感へと収束。非常に美しく、シングルカスクらしいパワフルさも含んだ楽しい一本。全部旨い。好みドンピシャだっ…

ジョニーウォーカー レッドラベル 1970年代ボトル/Johnnie Walker Red Label 1970s

現行版よりも柔らかい口あたりでスモーキーさはやや強め。フルーツもリンゴと言うよりベリーや柑橘がメイン。原酒の若さは感じられるが飲みやすい一本。オールドボトルの評価は高いが、個人的な好みだと現行と同じくらいの好み。

ジョニーウォーカー レッドラベル/Johnnie Walker Red Label

少し刺々しいスパイシーさはあるが、変な癖は無くストレートでも飲める風味。短熟をここまでしっかりまとめ上げる技術の高さを感じられる。割り材向きではあるが使い勝手が手広く良い。

レダイグ 10年/Ledaig 10yo

★少し刺々しいスパイシーさがあるが、しっかりとしたスモーキーさと甘さが心地いい。10年熟成らしいフレッシュな原酒感と乳酸。ピート含めてやんちゃさを感じる風味。

ロッホローモンド 12年 インチモーン/Loch Lomond 12yo Inchmoan

ねっとり柔らかいスモークと甘み、甘みは強いがスモークとローストしたビターさが緩和してくれて通常のロッホローモンド12年よりは甘さのしつこさは抑えめ。少し荒さは残っている印象はあるが、ピート原酒が好きなら通常のロッホローモンドよりも良いと思う。

ロッホローモンド 12年 インチマリン/Loch Lomond 12yo Inchmurrin

通常のロッホローモンド12年と比べると甘さは控え目でシャープでスパイシーな飲み口、リンゴや洋梨の優しい甘さや香ばしい穀物感がよりクリアに味わえる。少し乳糖感が好みでは無いが、後味は香ばしく良い感じ。

ロッホローモンド 12年/Loch Lomond 12yo

★クリーミーな乳糖やブラウンシュガー、バニラの甘さがしっかり強め。そこにベイクしたリンゴやプラムのフルーティさ、燻したスモーキーさやスパイスが加わり、こってりした印象。オフィシャルのスタンダードボトル、12年物としてはかなり良い出来だと思う。…

スプリングバンク 12年 カスクストレング 2017/Springbank 12yo Cask Strength 2017

★期待するレベルのスプリングバンク12年。主体はシェリー樽だがバーボン樽由来の甘さも結構はっきり出ていてバランスは良い。特に余韻の嫌味の無いパンチの強さが良い。幾らでも飲める旨さ。

トマーティン 14年 オロロソ ディスティラリー ハンドフィル/Tomatin 14yo Oloroso Distillery Hand Fill

かなり強くシェリー樽感が出た風味で、少しえぐみと言うか癖も感じられるので好き嫌いが分かれそう。個人的には原酒と樽の荒々しさが出ていてあまり好みではない。

ミルトンダフ 2006 12年 ディスティラリー・リザーブ・コレクション/Miltonduff 2006 12yo The Distillery Reserve Collection

★シャープでバランスの良い風味。時間を置くと香りはよりクリーミーに、味はリンゴ感も出てきて長く楽しめる。感動する程ではないが安心感があり、良いボトルだとと思う。

トーモア 2008 12年 ディスティラリー リザーブ コレクション/Tormore 2008 12yo Distillery Reserve Collection

★青リンゴやバニラのフレッシュな甘さと香ばしい麦芽感。若い原酒感と熟成感が良い感じに調和した風味。バランスが崩れるとどれかの嫌味が目立ちそうだが、上手くまとまっていてビターさや乳酸感すら良い要素にすらなっている。良いと思う。

グレンリベット 14年 シングルカスク エディション #241507/Glenlivet 14yo Single Cask Edition #241507

★★かなり出来が良い。シングルカスクらしい癖も良い感じに出ていて、シェリー樽由来の濃厚な旨味もしっかり出ていて、それでいて余韻はすっと嫌な要素が切れてくれるのでロースト麦芽の香ばしさが長く残り心地いい。とても良いボトル。

バッファロートレース コーシャー ライレシピ/Buffalo Trace Kosher - Rye Recipe

ライらしいシャープな穀物感が前面に、それでいて甘さはかなり強めでしっかり。スパイシーさのおかげで口あたりは和らぐが、それでも甘さと余韻の粗いオーク感がやや目立ちすぎる気もする。

バッファロートレース コーシャー ウィートレシピ/Buffalo Trace Kosher - Wheat Recipe

★スパイシーで香ばしい穀物感を小麦の柔らかさが包んで良いバランス。甘さもちょうどいいバランス。全体的に嫌味が無く心地よい飲み口。

バルヴェニー 12年 バーボン ツアー限定ボトル/Balvenie 12yo Bourbon Tour Exclusive

★若い原酒感は残っているが、それを十分に補ってくれるバーボン樽由来の甘さと素朴な麦感、柔らかいビターさ。結構バランスの良いボトルだと思う。旨い。

マッカラン ハーモニーコレクション インテンス アラビカ/Macallan Harmony Collection Intense Arabica

やや荒っぽい乳酸感もあるマッカラン。シェリー樽メインと言うよりバーボン樽の甘さの奥にシェリーがある感じ。熟成感は無いがまとまりは良い風味。マッカランぽさは無いが悪くはない。コーヒーっぽさは香りはかなり強く感じるが、味はそこまででない。

グレンスコシア 12年 ザ・マーメイド アンピーテッド パロ・コルタド/Glen Scotia 12yo The Mermaid Unpeated Palo Cortado

かなりクリーミーで強い練乳的な甘さ、奥から乾いた素朴な麦芽感がしっかり出てきて、余韻に少しアルコールのえぐみと樽感が出る。

アイラ 1990 30年 (トンプソン・ブラザーズ)/Islay 1990 30yo (Thompson Bros)

★★おそらくラフロイグ。軽快な麦芽感に強いレモンキャンディの甘さと柑橘感、それを包み込むどっしりしたピート香。長熟らしい複雑さと円熟味と共にフレッシュ感もたっぷりあるアイラ長熟。柑橘の風味の出方がちょうど良いバランス。

リンクウッド 2013 8年 ハイランダー・イン/Linkwood 2013 8yo The Highlander Inn

若い熟成物らしい乳酸感や原酒感はあるもののえぐみは少なく、さっぱり透き通ったリンゴやレモンキャンディの甘さがストレートに味わえて意外と悪くない、というかかなり良い。余韻のスモークも柔らかく全体を上手くまとめてくれている。良いボトルだと思う。

グレンフィディック 15年/Glenfiddich 15yo

グレンフィディックらしい癖のない風味に、やや熟成感のあるフルーティな甘さ。18年以上の熟成物と比べると少し迫力に欠けて粗さが目立つものの、バランスの良い飲み心地の良い風味。

ブラントンズ ストレート・フロム・ザ・バレル/Blanton's Straight from the Barrel

★通常のブラントンと比べると風味がより濃厚で甘みと穀物のコクが強い分、えぐみもやや強く出ている。とは言えスパイシーさが良い具合にバランスを保っている。落ち着きのある旨さが存分に溢れているバーボンらしいバーボン。

ブラントンズ オリジナル シングルバレル/Blanton's Original Single Barrel

安定感のある旨いバーボン。どちらかと言うと上品な甘さで、下手をするとえぐみが目立ちそうなものだが、心地いいレベルでバランスされている。落ち着きのあるバーボンが好みの人だと良いチョイスになると思う(甘さ重視の人からすると少し物足りない?)

メーカーズマーク トラベラーズ エクスクルーシブ 101/Maker’s Mark Travellers' Exclusive 101

悪くない、普段通りのメーカーズマークと言った印象。風味はやや濃厚ながらスパイシーさや切れ味がやや増している印象。通常のメーカーズマークより好みだが46よりは好みではない。わざわざ割高な値段で買うほどの違いは無いが、メーカーズマークが好きなら…

ヘーゼルバーン 12年 オロロソシェリーウッド/Hazelburn 12yo Oloroso Sherry Wood

★アンピーテッドだが樽由来のハーバルなスモーキーさがあり、麦芽のボディの分厚と渋めのシェリー感と合わさって分厚い風味。甘さは控え目だが、ところどころに現れるセクシーなシェリー感も良い感じ。