ロッホローモンド 12年 インチモーン/Loch Lomond 12yo Inchmoan

(1)特徴

・ロッホローモンド 12年 インチモーン/Loch Lomond 12yo Inchmoan

・ロッホローモンド蒸溜所

・46.0%

・リフィル樽、リチャーのアメリカンオーク樽、バーボン樽で熟成

ロッホローモンド(ロックロモンド)蒸溜所は、1966年設立のローランド(ハイランドとの境目部分)に位置する蒸溜所です。元々は1814年にリトルミル蒸溜所の第二蒸溜所として設立されたものが、一度の閉鎖を経て再開したものです。3回蒸溜のリトルミルと同じく軽快な酒質を実現させるべく、ストレートネックのポットスチルを使用して2回蒸溜する手法を採用しています。また同蒸溜所はグレーンウイスキーやピーテッドモルト、ノンピーテッドモルトなど多様な原酒を生産しています。そのため色々な名前の銘柄が存在し、ノンピーテッドで軽快&フルーティな風味が特徴のインチマリンや、逆にピートがガツンと効いたクロフテンギアなども販売されています。

今回テイスティングしたのはオフィシャルボトルのインチモーン 12年で、3種のアメリカンオーク樽で12年以上熟成した原酒をバッティングしたものとのことです。フェノール値は40ppmほどとされており、クロフテンギア(これも40-50ppmほど)に次ぐ同蒸溜所で最もピートの効いた原酒を使用したウイスキーです。ロッホローモンド 12年 インチモーン/Loch Lomond 12yo Inchmoan

(2)テイスティング

【香り】

キャラメル、ミント、湿気たオークとウッドスモーク、アップルパイ、少し薬品感

 

【味】

キャラメル、乳糖、アップルパイ、ウッドスモーク、ほどよく薬品感あるピート、微かにスパイシー、シナモン

 

【総評】

ねっとり柔らかいスモークと甘み、甘みは強いがスモークとローストしたビターさが緩和してくれて通常のロッホローモンド12年よりは甘さのしつこさは抑えめ。少し荒さは残っている印象はあるが、ピート原酒が好きなら通常のロッホローモンドよりも良いと思う。