若い印象はあるが、ピートスモークの力強さは過去でも1,2だと思う。キルケランらしい素直な穀物感と甘さ、力強いスモーク。悪くないと思う。
ポート樽熟成らしい甘いブドウの風味も、ベタッとた甘さではなく、ほど良い麦芽の香ばしさとハーブのビターさと良くバランスされており、余韻は意外とサッパリとした飲み口。色はかなり濃く良い感じだが、15年熟成らしい滑らかさが少し欠けている印象。もう…
甘さは上品ながらしっかり出ていて、発酵感も伴いながら骨太でモルティな風味にまとまっている。結構癖があるとともに、飲みごたえのある風味。好みの味ではないが、樽感が出ているというより、熟成感がよく出ている印象。これ以上熟成させるとエグミが増え…
香りは抜群に良い。味は少しビターさとオーキーさが目立ちすぎていて、香りで感じた透き通ったフルーティさが隠れているのが残念だが、なかなか良い出来ではある。以前に飲んだマデイラ熟成も良かったので、個人的にはキルケランの熟成樽の中では一番期待し…
若い原酒らしい荒さはあるものの、例年リリースされているキルケランのヘビリーピーテッドより個人的には好み、シェリー好きでなければ同レベルくらいかと思う(へビリーピーテッドも年によって当たり外れがあるが)。スモーキーさはそこまで強くは感じず、…
手本のような素朴なオロロソシェリー樽熟成原酒の風味。過去に出た、同じくオロロソシェリー樽熟成の8年カスクストレングスであった濃厚な風味とは違い、麦芽とバランスが取れた素朴で上品な甘さ(別に8年CSが下品だった訳では無く)。8年とは明らかに違う傾…
ラム樽熟成らしい発酵感のある甘さとキリっと尖った青い南国フルーツ、樽由来のスパイシーさとビターさも。麦芽感はキルケランらしく素直、ラム感もしつこくなく素直。あまり使っていない樽ではあるが、蒸溜所の特徴が良く反映されている風味だと感じた。
15年熟成という事もあり滑らかな熟成感が味わえるが、同時に樽由来のスパイシーさもかなり強く感じられる。酒質は比較的骨太で、フルーティさやシロップの甘さに負けない穀物感がしっかり味わえる。キルケランっぽい素直な熟成感が心地いい。
どっしりとした樽由来のオークと濃厚なブドウの風味、カラメルと言うか黒糖のようなニュアンスもある。オロロソシェリー熟成物と同様に塩気が結構強く、甘塩っぱい風味。個人的にはシャープでクリアな甘さのあったオロロソの方が好みだったが、一緒に飲んだ…
過去の8年カスクストレングスと比べると濃厚さは同様もやや抑え気味でシャープ、塩気とスパイシーさもしっかり出ていて、シェリー樽由来のえぐみは少ないので飲みやすさが増している印象。過去のリリースが好きな人の期待を上回るほどではないが、裏切らない…
かなり繊細で上品なフローラルさと甘さがあって2020年リリースの前作よりずっといい。しっかりとした麦芽感の背後にある繊細な香りと甘さは、キルケランの新境地を見た気分。シェリー樽の影響が強すぎず上品で、バーボン樽とのバランスが絶妙。第一弾の2020…
短熟だが、バニラ&フルーティーな甘みと、キルケランらしい麦芽感と乳酸感も伴って、出来としては非常に秀逸。これで5年熟成とは、ただただ驚くばかり。ポートシャーロットのような甘みのあるピートスモークが好きな人であれば買って後悔ないと思う。ワイン…
キルケランのシングルモルトはこれまでに幾つかテイスティングしてきたが、その中で個人的には一番の好み。マデイラとバーボンの多層的な風味が華やかで、その中でキルケランらしい骨太さもしっかり味わえて飲んでもとても楽しい。8年カスクストレングスでシ…
同じシェリー樽熟成と言っても、前回2020年リリースとは全くの別物。シェリー熟成のゴムや硫黄感が苦手な人はNG(もしくは開栓後しばらく置くとぐっとよくなる)、濃厚な甘みも控えめなので、前回リリースをイメージして買おうと思っている人も注意が必要。…
12年の延長線上にある風味で、より華やかで重厚になっている。ほぼバーボン樽原酒に由来し、シェリー樽原酒がバッティングされていない影響か、同じキャンベルタウンのスプリングバンクで味わえる香水と呼ばれるほどの多層的な広がりではなく、徹底的に麦芽…
濃厚なシェリーで、かつ値段も手頃。この値段で定番商品として継続できれば、シェリー樽熟成物のエースとなれるが、おそらくグレンガイル蒸留所にそこまでのキャパシティは無さそう(下記のリンクでも触れたが、元々キャンベルタウンの名称維持のためにスプ…
変な癖が無く、潮気やピート香、バーボン樽由来のバニラやバター感、シェリー樽由来のブドウ感、爽やかなフルーツ、麦芽と幅広く複雑な風味。突き抜けた面白味は無いものの、安定感がある。色々なシングルモルトを飲む際の、一つの中心的な基準として置きた…