スモーゲン 2013 10年 (アデルフィ)/Smögen 2013 10yo (Adelphi)

ほどよい若い力強さ、やや強めの甘さとスモーキーさ、癖はそこまで強くなくバランスの良い力強さ。やや面白みが欠けるのが個人的にはマイナス。

ウィロウバンク 18年 (ブティックウイスキー)/Willowbank 18yo (Boutique-y Whisky)

★★70~80年代ボウモア的なフローラルさと、長熟コニャックのようなランシオ香も含むような風味がある面白い風味で、癖はあるが他でなかなか味わえないという点で是非機会があれば飲んでもらいたい一本。嫌な癖は意外と少ないので、80年代ボウモアの石鹸ぽさ…

ランガトゥン オールドベア/Langatun Old Bear

ほどよいスモーキーさがカバーして嫌みはそこまで無いが、青々しい原酒感はまだ目立つ。少し悪酔いしそうな風味。まだまだこれからと言った印象で、風味がまとまるまで時間がかかりそうな気がした。

ビンバー クイーン プラチナムジュビリー 2022/Bimber The Queen's Platinum Jubilee 2022

オレンジリキュール感のある風味。原酒の若さはどうしても出てしまっているが、良い具合に柑橘やフローラルさ、ビターさが出ていて、ハイボールにするとここに甘さも加わり非常に良い。ストレートはやや荒く引っかかるが、ハイボールならその辺の10年物より…

アルモリック 10年/Armorik 10yo

ブリオッシュや菓子パンのようなクリーミーな甘さと穀物感、フルーティさはパイナップルや柑橘でさっぱり目。余韻が少しビターでえぐみがあるが、総じて円やかで甘口より。まだ熟成感が足りずにピリピリする感じも。加水しても骨組みは変わらずしっかりして…

マックミラ モーメント プレスティージ/Mackmyra Moment Prestige

甘みとパンチがよくまとまっている印象。パンチが強いので一瞬熟成期間が若いのかと感じるが、原酒由来の嫌みは無く、甘さも自然な熟成した甘さになっている。スパイシーさやべたっとした土っぽさ、やや強い樽感も悪くなく、ストレートでもロックでもハイボ…

カバラン セレクション ピーティカスク/Kavalan Selection Peaty Cask

若々しい原酒感はあり、甘さは強いがやや青々しいフルーティさ。スモーキーさは中程度で湿気た藁やオークを燃やした様なスモーキーさに潮気が足された感じ。ノンピート麦芽をピート樽で熟成させたとのことだが、それにしてはかなりはっきりとしたミディアム…

トムソンウイスキー マヌカウッドスモーク/Thomson Whisky Manuka Wood Smoke

独特のスモーキーさが楽しい一本。ピートのスモーキーさではなく、木や藁っぽい柔らかいスモーキーさで、若い原酒らしい乳酸感とちょうど良くマッチしていて、これはこれで完成されている雰囲気すらある。徐々にベーコンのような塩っ気のある肉肉しさとメー…

フローキ/Flóki

やや若い原酒感があり、樽も新樽を使っているだけあり木の素材感をより強く感じる。風味は優しい甘さの奥からブラックペッパーのスパイシーさ、そこにパンのような穀物感やオーク感も出てくる。まだまだ発展途上の風味だが、素材感の素直さがどのように伸び…

スターワード 2001 (アデルフィ)/Starward 2001 (Adelphi)

香りはどんどん甘いキャラメル感が増していき、味も入り口はフルーティさとキャラメルの甘さもしっかり出た風味。スパイシーさもかなり強い。ただ余韻にハーブとオークを混ぜたみたいな独特なビターさが続く。ワイン樽と言うより樽の素材そのものの風味がか…

カナディアンクラブ 1858/Canadian Club 1858

ハイボールが推奨されているが、割るとアルコールとオークのえぐみが増えるので、炭酸多めで割った方が旨い。ストレートはやや水っぽく薄いのでこれも微妙。少し使いどころが難しいが、炭酸多めのハイボールか、オーク感を活かしてカクテルベースにするのが…

カバラン ソリスト フィノシェリー/Kavalan Solist Fino Sherry Cask

とても濃厚でまとわりつくようなシロップの甘さオークやタンニンの微かなビターさが非常に長く続く。長熟コニャック並にブドウ感が強く、ブラインドで飲んだら一瞬コニャックかと間違いかねないレベル(さすがに麦芽感が来るので気づくと思うが、濃厚さは同…

ポールジョン 7年 (ケイデンヘッド)/Paul John 7yo (Cadenhead)

ポールジョンらしいスパイシーさもあるが、強いバニラや蜂蜜の甘みとクリーミーさがその上に乗っかっていてやや優勢。時間を置くとフルーティな華やかさがどんどん増していって、カスクストレングスならではの変化が楽しめて2度楽しい。ポールジョンはオフィ…

アバフォールズ イノーギュラルリリース/Aber Falls Inaugural Release

酒質の若さを濃いめのフレーバーでうまくカバーしているような印象。酒質はそこそも軽快で、樽感をよく出していくようなスタイルに感じる。多様な樽使いが特徴のようなので、熟成期間が短くても良い出来に仕上がりそうな予感も。イギリスでウイスキーと言え…

ハイコースト 7年 ケイデンヘッド/High Coast 7yo Cadenhead

フェノール値は約4-5ppmだが、オークやレザー感のある風味の奥に燻した藁のようなピート香もそこそこちゃんと感じられる。新樽での熟成なのでオーク感もしっかり、甘さはブラウンシュガーやマジパンのようなニュアンスが主だが、奥の方から甘めのヨーグルト…

ポールジョン ボールド/Paul John Bold

力強い風味から香辛料のスパイシーさが全開。やや潮気を感じるウッドスモークとシロップのようなクリーミーな甘さ、その後に奥から一気にスパイシーさとオークがやってくる。余韻もスパイスとオークが長く続く。他のインディアンシングルモルトと比較しても…

カバラン ソリスト バーボンカスク/Kavalan Solist Bourbon Cask

ここまでバーボン樽の影響を受けたモルトウイスキーは初めてかも知れない。丁寧に熟成されたバーボン(FEWとか)の様なフローラルさやトロピカルフルーツのニュアンスと、バニラやココナッツのような甘い香り。味わいはスパイシーさやオーク感が強いが、オレ…

ポールジョン 7年 ケイデンヘッド/Paul John 7yo Cadenhead

アムルットと同じく、南国フルーツの甘さと香辛料系のスパイシーな余韻があり、そこにウッドスモーキーさが力強く主張している。熟成感はとてもあり、飲みごたえのある一本。

アムルット フュージョン/Amrut fusion

樽感が力強い。樽由来のオークとスパイシーさ、カスタードの甘さがそれぞれ際立つ。余韻もスパイシーさが際立ち、いかにもインドと言った趣なのが面白い。繊細な風味と言うよりもガツンと力強さを感じさせてくれる風味。スコッチには無い風味で面白い。50%と…

ミルストーン 5年/Millstone 5yo

非常に良い出来で、10-12年物と言われても遜色ないレベル。香りはまったりクリーミーなバニラの後ろにフルーツやナッツ感、味もクリーミーでほのかな塩気。スモーキーさはハッキリ言ってほとんど感じられず、燃やしたというよりも、古くなった木や紙から感じ…

イングリッシュウイスキー 6年 2011 クラクストン/English Whisky 6yo 2011 Claxton's

まだ熟し切っていない青りんごの風味と粉っぽい麦芽感。まだまだ発展途上の風味という印象はぬぐえないが素直で爽やか、今後に期待したい。短熟リリースは、小さい樽で濃い味付けをするのがトレンドのような気がするが(○年熟成にしては濃厚、みたいなコメン…

カバラン シェリー シングルカスク/Kavalan Sherry Single Cask

濃厚なシェリーの風味と樽感、加えてバーボン的なバニラ感も感じられる。カバランらしいトロピカルフルーツや紹興酒(ソリストのヴィーニョ・バリックでも共に感じられた)もあり、原酒由来というより、熟成過程で何か亜熱帯地域に共通する香味成分が生まれ…

カバラン ソリスト ヴィーニョバリック/Kavalan Solist Vinho Barrique

短熟カスクストレングスらしいパンチに、長熟のような濃厚な風味という、相反する要素が混在した風味がとにかく楽しい一本。巨峰にバニラにトロピカルフルーツに樹液と、甘みのタイプも多様で奥深い。他のカスク由来のボトルも試してみたくなる。甘いウイス…

コッツウォルズ シングルモルト/Cotswolds Single Malt

短熟ながら香りはフレッシュでありながらとてもフルーティ(主にリンゴ)、アルコール感は香りからはほぼ感じず、飲めば感じるがそこまで嫌みは無い。短熟らしい爽やかさがあり、ハイボール向きな一本。グレンフィディックのようなタイプに成長するのか、そ…