トーモア 27年 1995 #5384/Tormore 27yo 1995 #5384 (G&M)

(1)特徴

・トーモア 27年 1995 #5384/Tormore 27yo 1995 #5384 (G&M)

・トーモア蒸溜所、ゴードン&マクファイル社ボトリング

・59.1%

・1stフィル・シェリーバット樽熟成

トーモア蒸溜所は1958年創業、スコットランドのスペイサイド地域に第二次世界大戦後初めて設立された醸造所。”トーモア”は”Torra Mhoir (大きな丘)”というゲール後に由来しています。ロイヤルアカデミーの元社長によって創業され、ウィットブレッド社やアライド・ディスティラーズ社、2005年からペルノリカール社、そして2022年からは英国酒小売The Whisky Exchange社のグループ会社であるエリクサー醸造所が所有しています。

今回テイスティングしたのは、インディペンデントボトラーのゴードン&マクファイル社(G&M社)のリリースで、1stフィルのシェリーバット樽で27年間熟成させ、コニサーズチョイスシリーズとしてシングルカスクカスクストレングスでボトリングしたものです。

(2)テイスティング

【香り】

蜜蝋、カカオ、リンゴジャム、マーマレイド、ラズベリー、バニラ、クローブ、奥の方にオークや穀物の香ばしさ。非常に上品で洗練されたフルーティさ。時間を置くとハイチュウ的なクリーミーさも強くなってきて楽しい。

 

【味】

オイリーさと唐辛子的なスパイシーさ。リンゴのコンポート、ローストしたベリー、ねっとりした蜂蜜、バニラ、クローブやシナモン、ピーナッツ、カカオ。飲み込むとオーキーさと麦芽の香ばしさ、ほのかなスモークが広がる。余韻は燻したハーブも。

 

【総評】★★★

フルーティさ、ねっとりさのある蜂蜜の甘さ、ベリー系の酸味、バニラにクローブ、ほどよいビターさとスモーキーさ。この度数、熟成年数、シングルカスクにして欠点が見当たらないバランスの良さ。ほぼ完璧な出来だと思う。