(1)特徴
・パヌポット ビンテージ エール/Pannepot Vintage Ale
・ストライセ醸造所(ベルギー)
・10.0%
・ベルジャン・ダークストロングエール、クアドルペル
ストライセ醸造所は、ベルギーの西フランダース地方の村、オーストヴェーテレンにある2001年創業の醸造所。農場兼宿泊施設のオーナーだったUrbain Coutteau氏とPhilippe Driessens氏によって設立された醸造所で、当初は外部醸造所で生産委託をしていたものの2014年からは自前設備で醸造を行っているようです。歴史の浅い醸造所ですがビール愛好家からの評価は非常に高い醸造所です。
今回テイスティングしたのはトラピストスタイルのダークエール、クアドルペルです。1900年代初期にフランスとの国境付近にあったデ・パヌ村に多く停留していたパヌポット(漁業用ボート)や、漁師に愛されていたダーク・エールをインスパイアしたビールです。ラベルにも、当時カリビアン諸島からバレル樽を運搬していたパヌポットが描かれています。
(2)テイスティング
【香り】
バルサミコ、ぶどう、イチゴ、ブルーベリーやクランベリーのジャム、ポルト、ロースト麦芽、コーヒー
【味】
ねっとりクリーミーな口当たり。チョコレート、ぶどう、ベリータルト、オーク、ロースト麦芽、余韻にほのかなオレンジ系の酸味
【総評】★★★
バランスがとても良い。チョコレート系の甘さがねっとり濃厚ながら、程よい酸味やビターさでキレもある。酸味あるベリー系のフルーティさが特に秀逸。★2か★3で迷ったが個人的な好み込みで★3。