クライヌリッシュ 21年 バッチ7/Clynelish 21yo Batch7 (That Boutique-y Whisky Company)

(1)特徴

・クライヌリッシュ 21年 バッチ7/Clynelish 21yo Batch7 (Master of Malt)

・クライヌリッシュ蒸溜所、That Boutique-y Whisky Companyボトリング

・47.8%

クライヌリッシュは、ハイランド西部サザーランドの町、ブローラの外れにある蒸溜所です。サザーランド公爵が自身の農地で生産している大麦を使用することと、密造酒業者に対抗する目的で1819年に設立しました。その後1967年に新蒸溜所が設立され、現在までクライヌリッシュ蒸溜所として稼働し続けています。なお旧蒸留所はブローラ蒸溜所と名前を変えて1983年まで操業していました(その後閉鎖し、近年再開)。

原酒の大半はジョニーウォーカーブレンデッドウイスキーに使われており、シングルモルトとしてのラインナップでは、ボトラーズを除くとこの14年くらいしかありません。しかし中毒性の高いクリーミーな風味からファンも多い銘柄です。

今回テイスティングしたのは、イギリス酒小売のMaster of Malt社傘下のThat Boutique-y Whisky Companyによってボトリングされたものです。21年熟成の原酒をボトリングしたもので、ラベルにはクライヌリッシュのオフィシャルボトルにもある山猫が描かれています。

(2)テイスティング

【香り】

円やかで濃厚なワクシーさをまとった麦芽の香り。リンゴや洋梨、蜂蜜、軽くローストした香ばしい麦芽、奥からバニラやマスカット

 

【味】

シャープな唐辛子系のスパイシーさ、リンゴの蜜、洋梨、蜂蜜、香ばしい麦芽。燻したハーブ、穏やかなスモーキーさのある余韻

 

【総評】★★

クライヌリッシュらしいワクシーさに分厚い麦芽の旨味、素朴なフルーティさ、穏やかなスモーク。クライヌリッシュに求める風味がしっかりあって満足感の高い一本。余韻にかけての若干の粗さもシングルカスクらしくて悪くない。好みの風味。