(1)特徴
・ラフロイグ蒸溜所
・48.0%
・バーボン樽熟成
ラフロイグ蒸溜所の16年熟成物。コアレンジ品の10年と25年の間に位置し、かつてあった18年物の代わりに不定期でリリースされているものです。
今回テイスティングしたのは2021年にリリースされたもので、度数は48%と40~43%の10年と比べるとやや高くなっています。ロットによって風味にばらつきがあると言われており、概ね評価はたかいもののリリース年によってばらつきのあるシリーズです。
(2)テイスティング
【香り】
ローストしたグレープフルーツやパイナップル、塩気やヨードを含んだピート香、乾いたロースト麦芽、オーク、フルーツ缶、少しミントや灰
【味】
かなり強い甘さと刺激の強いスパイシーさ。フルーツ缶のシロップ、パイナップルやマンゴーなどのトロピカルフルーツ、ミカン、唐辛子やブラックペッパー、ロースト麦芽、柔らかいスモーク。余韻は灰っぽいビターさと柑橘ピール
【総評】★★
くどくないがしっかりとしたトロピカルな甘さとシャープなスパイシーさ、穏やかなピート香とロースト感。10年の延長線上にある風味。非常に高いレベルでバランスの良いラフロイグ。年によって風味のばらつきがあるようだが、これ位のレベルだとちょっと良い普段飲み用として安心して買える。