(1)特徴
・コンバルモア 1984 32年 スペシャルリリース 2017/Convalmore 1984 32yo Special Releases 2017
・コンバルモア蒸溜所
・48.2%
・リフィルのアメリカンオーク・ホグスヘッド樽で熟成
コンバルモア蒸溜所は、スコットランドのスペイサイド地区にかつてあった閉鎖蒸溜所。1894年にヴィクトリア ゴールドラッシュの流れに乗って創業、1925年からはDCL社(現ディアジオ社)が所有してブレンデッドウイスキーの構成原酒として共有されていましたが、1985年にディアジオ社の蒸溜所ポートフォリオ整理の一環として閉鎖されました。
今回テイスティングしたのは、ディアジオ社が毎年リリースしているスペシャルリリースのボトルで2017年に発売されたものです。閉鎖直前の1984年蒸溜の原酒を、リフィルのアメリカンオーク・ホグスヘッド樽で32年間熟成し、カスクストレングスでボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
ワクシーさ、リンゴや洋梨のシロップ漬け、柿、アーモンド、シリアル、レモン、柔らかく複雑なフローラルさ。
【味】
ワクシーで柔らかい甘さ、リンゴや洋梨のシロップ漬け、生姜の砂糖漬け、炒ったアーモンド、ローストした麦芽、砂糖漬けのレモンやオレンジピール。余韻は燻したハーブや藁のスモークとビターさ
【総評】★★
洗練された素朴さ。スペイサイドと言うよりハイランドっぽい酒質、風味。派手さは無いが、じんわりとした柔らかな甘さとフルーティさ、スパイシーさとスモーキーさ。調和が高いレベルで取れているボトルだと思う。値段は高いので買うのは躊躇するが、バーで飲むにはちょうど良いプレミアム感。