ロングロウ 21年 2022年エディション/Longrow 21yo 2022 Edition

(1)特徴

ロングロウ 21年 2022年エディション/Longrow 21yo 2022 Edition

スプリングバンク蒸溜所

・46%

シェリー樽60%、バーボン樽30%、シャルドネワイン樽10%

ロングロウは、スプリングバンク蒸溜所で生産されているピーテッド麦芽(50-55ppm)を使用した銘柄。スプリングバンク蒸溜所が1970年代にピーテッド原酒を作り始めた時に、かつてスプリングバンク蒸溜所に隣接してピーテッドタイプ原酒を作っていたロングロウ蒸溜所(1890年代に閉鎖)に敬意を払って命名された銘柄です。現在はロングロウ(ノンエイジ)、ロングロウ18年、ロングロウ21年、ロングロウ・レッド(ワイン樽などで熟成)などが定期的にリリースされています。

今回テイスティングしたものは2022年リリースの21年物で、シェリー樽60%、バーボン樽30%、シャルドネワイン樽10%で熟成した原酒をバッティングしたものです。

(2)テイスティング

【香り】

燃やした木に海水を掛けた時に香るこもったようなウッドスモーク、ベーコン、潮風、チェリーやプラムの赤いフルーツの甘い香り、レモン喉飴、ロースト麦芽、微かにバニラ

 

【味】

透き通っていて甘美なフルーティさ、チェリーやプラムのリキュール、乳糖、ロースト麦芽、ハーブ、スモーキーさは穏やかに漂うが広がりは小さめ。余韻は少し塩気を伴ったウッディさで、ビターさはかなり抑えめ。全体的にとても柔らかい口あたり。

 

【総評】★★

パンチはやや抑え気味だが、シェリー樽優勢のフルーティさと柔らかいスモーク、乳糖的な甘さや穏やかな麦芽感、樽感もすべて控え目だが悪目立ちした要素が無く上手く調和している印象。ここ数年のロングロウ21年では一番好み。