モートラック 1989 33年 (アデルフィ)/Mortlach 1989 33yo (Adelphi)

★★★文句無しの出来。モートラックに求める全ての良さがある。年数や度数の割にパンチもしっかり残っているのが良い。個人的には、アデルフィの30周年ボトルの中では1,2位の出来だった。

アードナムルッカン 9年 2014 (アデルフィ)/Ardnamurchan 9yo 2014 (Adelphi)

香りはもっと長熟に感じる上品なシャープさ、味は短熟らしいシャープさが前面に出ている。アデルフィらしい雑味の無い上品な短熟。悪くは無いけど良くも無い。やっぱりアードナムルッカンはピーテッドの方が良いと思う。

ボウモア 1997 26年 (アデルフィ)/Bowmore 1997 26yo (Adelphi)

★★ 絶妙な旨さ。ボウモアの長熟にしては少し荒さも感じられるが、それがむしろ良い感じのパンチの強さになっている。★2.5くらい。

スペイ ローヤルチョイス/SPEY Royal Choice

少しオクトモアっぽい無骨なオーキーさ、スモーキーさは流石にオクトモアよりはずっと軽いが傾向は近い。それでいて変なえぐみは無く心地いい。Chairman’s Choiceより好み。

キルホーマン ペドロヒメネス 2023/Kilchoman Pedro Ximenez 2023

★かなりバランスのいいキルホーマン。ちょうどいい甘さと塩気とビターなウッディさ、やや控えめなスモーク感も風味の邪魔をせず良い塩梅。余韻の柔らかいスモーキーさも良い。間違いのない一本。

タムデュー 18年/Tamdhu 18yo

★~★★ 香りは絶品な上品さ、味は力強さと上品さが同居したバランス良い分厚い風味。感動するような旨さでは無いが、高レベルで安定している。★★と言うより★1.5位の印象。オフィシャルのコアレンジとしては十二分な出来だと思う。

タムデュー 15年/Tamdhu 15yo

★心地良いシェリー熟成ボトル。えぐみ無く上品なフルーティさと程よいスモーク。12年と18年物の直線状にしっかりあるのが面白い。普段飲みとしてとても良いボトルだと思う。

グレンロセス 2013 9年 (ダンカン・テイラー)/Glenrothes 2013 9yo #4939514 (Duncan Taylor)

★~★★ 甘さ、スモーキーさ、穀物感、ビターさのバランスが非常に良く、嫌味なく各要素の良さを楽しめる。年数相応の若さはあるが、嫌味は無く、むしろ程よいパンチに繋がっている。好みの風味。★1.5位。

キルホーマン カルヴァドス スモールバッチ No.5/Kilchoman Calvados Small Batch No.5

★カルバドス由来のリンゴ感がかなりはっきり出ていて、キルホーマンらしい麦芽やスモーキーさと良い感じに調和している。結構好き。甘すぎずえぐみも無く、バランスの良い出来だと思う。

タムデュー 12年/Tamdhu 12yo

少し荒さは感じるが、しっかりしたフルーティさとオーク感、穏やかなスモークは心地良い。味のまとまりはやや悪い気もする。えぐみは無く、熟成年数相応ではある。

ハイランドパーク カスクストレングス No.4/Highland Park Cask Strength No.4

シロップ系の強い甘さの奥にしっかりヘザーハニーっぽいフローラルさも感じられる、パンチの強いハイランドパークらしい風味。スパイシーさや焦がしたオークのビターさもかなりしっかり。少し若い荒さはあるが、その分ハイランドパークの酒質は強い。

アードナムルッカン カスクストレングス 2023/Ardnamurchan Cask Strength 2023

キャンディードした柑橘ピールの甘酸っぱさとビターさ、ブラウンシュガーの甘さ、しっかりした湿気気味のウッドスモークのバランスの良さは流石アードナムルッカン。短熟だが上品。

タリバーディン 2013 10年 (ダンカン・テイラー)/Tullibardine 2013 10yo (Duncan Taylor)

しっかりとしたウッディさと樽由来の甘さ、かなりはっきりしたオクタブ熟成らしい風味。嫌みに感じるほどの癖はそこまで無い。どちらかと言うとハイボールで力を発揮しそうなパンチのある風味。

ノックニーアン 5年 (ウェスティ・スポンジ)/Nc’Nean 5yo (Westie Sponge)

★フローラルさが溢れる特徴的な風味。風味もリンゴの蜜やバニラの上品な甘さで、フローラルさともよくマッチしている。そんなに沢山飲んだわけじゃないけど、ノックニーアンの短熟は上品な個性が出ていて出来がとても良いと思う。

ブナハーブン 8年 2014 (ダンカン・テイラー)/Bunnahabhain 8yo 2014 (Duncan Taylor)

少ししつこいくらいのしっかりとした甘さと、塩気やヨードも含んだピート感。魚介っぽさがあるのが少しバレッヒェンっぽい感じ。キャラメル系のねっとりした甘さが個人的には少し強すぎる。

プルトニー 9年 (グッド・スピリッツ)/Pulteney 9yo (The Good Spirits)

プルトニーらしいねっとりしたオイリーさと練乳の甘さ、フルーティさはさっぱりしていて素朴な風味。少し酒質の若さが出ていて、粗さは感じられる。

マクダフ 10年 (ディアストーカー)/Macduff 10yo (Deerstalker)

素朴な穀物感とあっさりとした甘さ、藁を軽く燻したような柔らかいスモーク、余韻の塩気とスパイシーさ。素直でアッサリ目のハイランドモルト。

キルホーマン ファウンダーズ カスク 2023/Kilchoman Founders Cask 2023

少し甘さが下品な印象もあるが、キルホーマンらしい素朴で骨太な麦芽感に暖かいスモーキーさ。少し冷やしたりロックで飲んだ方が味が引き締まって良いと思う。

ベン ネヴィス 2012 10年 (アデルフィ)/Ben Nevis 2012 10yo(Adelphi)

★しっかりとローストした樽感がやや強めに出ているが、ほどよいビターさとベリー系の甘さの落ち着いたバランスは悪くない。時間をおくと甘さがしっかり出てきてなお良い。

ベンリネス 12年 2011 (アデルフィ)/Benrinnes 12yo 2011 (Adelphi)

★~★★ 強いフルーティな甘さと樽感、燻したハーブのようなスモーキーさ。シングスカスクらしい癖が強く出ているが、それでも上品さがしっかり保たれているのがアデルフィらしい。しみじみ旨い。30周年記念ボトルの中では比較的当たりの部類だと思う。★1.5く…

キルケラン ヘビリーピーテッド バッチ9/Kilkerran Heavily Peated Batch 9

若い印象はあるが、ピートスモークの力強さは過去でも1,2だと思う。キルケランらしい素直な穀物感と甘さ、力強いスモーク。悪くないと思う。

グレンギリー 2011 11年 (アデルフィ)/Glen Garioch 2011 11yo (Adelphi)

シャープなスパイシーさと甘さ、ミックスハーブのような草っぽいハーブ感が特徴的。時間を置くと柔らかいバニラも強くなるが、それでもレモンの風味がしっかり効いているのでキレ味が続く。

スプリングバンク 10年 パロコルタド/Springbank 10yo Palo Cortado

スプリングバンクらしい素直な麦芽感と強めの塩気、普通より強く感じるスモーキーさ、そこに樽由来の赤いフルーツが加わり想像した通りの出来に近い。ただ少し樽のオークやトースト感が強く出過ぎていて風味の邪魔になっている印象。バランスも少し崩れてい…

ヘーゼルバーン 15年 オロロソシェリーウッド/Hazelburn 15yo Oloroso Sherry Wood

しっかりシェリー樽感が出た分厚い風味。香りは上品さがあるが、味は少し荒々しいというか樽感が出過ぎている印象。良い感じの素朴な麦芽の風味はしっかりあるが、少し樽感がtoo much。

クライヌリッシュ 2011 12年 (アデルフィ)/Clynelish 2011 12yo (Adelphi)

★かなり甘さ強めのクライヌリッシュ。スモーキーさや麦芽感はあるが、少し甘さが邪魔な印象もある。悪くは無いが、クライヌリッシュxアデルフィの組み合わせから抱いた期待を少し下回ったが、それでも分厚い風味は流石の旨さ。時間がたった方がバランスが良…

アイラ No.3 29年 バッチ6 (ブティックウイスキー)/Islay No.3 29yo Batch 6 (That Boutique-y Whisky)

★★落ち着いた良い風味の長熟アイラモルト。少し気は抜けてる印象もするが、その分角が取れていて非常に飲みやすい。アイラ長熟と過度に期待して飲むと少しがっかりするが、そこまで期待せずに通常のアイラモルトをイメージして飲むと十分満足する感じ。印象…

ノースブリティッシュ 1987 36年 (アデルフィ)/North British 1987 36yo (Adelphi)

★長熟グレーンらしい香ばしい麦芽やオークの軽快さと上品な甘さ、奥にラムぽいニュアンスも感じた。アデルフィらしい上品ながら芯のしっかりした風味。感動するまではいかないが、さすが周年記念ボトルと言う出来。

ベンリアック 1993 マデイラ 23年/Benriach 1993 Madeira 23yo

★★★香りも味も、妖艶でオイリー。甘く似たフルーツやキャラメルから始まり、サルタナレーズンのフレッシュな甘み、余韻のスモーキーさやロースト感へと収束。非常に美しく、シングルカスクらしいパワフルさも含んだ楽しい一本。全部旨い。好みドンピシャだっ…

ジョニーウォーカー レッドラベル 1970年代ボトル/Johnnie Walker Red Label 1970s

現行版よりも柔らかい口あたりでスモーキーさはやや強め。フルーツもリンゴと言うよりベリーや柑橘がメイン。原酒の若さは感じられるが飲みやすい一本。オールドボトルの評価は高いが、個人的な好みだと現行と同じくらいの好み。

ジョニーウォーカー レッドラベル/Johnnie Walker Red Label

少し刺々しいスパイシーさはあるが、変な癖は無くストレートでも飲める風味。短熟をここまでしっかりまとめ上げる技術の高さを感じられる。割り材向きではあるが使い勝手が手広く良い。