スプリングバンク 12年 カスクストレング 2017/Springbank 12yo Cask Strength 2017

★期待するレベルのスプリングバンク12年。主体はシェリー樽だがバーボン樽由来の甘さも結構はっきり出ていてバランスは良い。特に余韻の嫌味の無いパンチの強さが良い。幾らでも飲める旨さ。

トマーティン 14年 オロロソ ディスティラリー ハンドフィル/Tomatin 14yo Oloroso Distillery Hand Fill

かなり強くシェリー樽感が出た風味で、少しえぐみと言うか癖も感じられるので好き嫌いが分かれそう。個人的には原酒と樽の荒々しさが出ていてあまり好みではない。

ミルトンダフ 2006 12年 ディスティラリー・リザーブ・コレクション/Miltonduff 2006 12yo The Distillery Reserve Collection

★シャープでバランスの良い風味。時間を置くと香りはよりクリーミーに、味はリンゴ感も出てきて長く楽しめる。感動する程ではないが安心感があり、良いボトルだとと思う。

トーモア 2008 12年 ディスティラリー リザーブ コレクション/Tormore 2008 12yo Distillery Reserve Collection

★青リンゴやバニラのフレッシュな甘さと香ばしい麦芽感。若い原酒感と熟成感が良い感じに調和した風味。バランスが崩れるとどれかの嫌味が目立ちそうだが、上手くまとまっていてビターさや乳酸感すら良い要素にすらなっている。良いと思う。

グレンリベット 14年 シングルカスク エディション #241507/Glenlivet 14yo Single Cask Edition #241507

★★かなり出来が良い。シングルカスクらしい癖も良い感じに出ていて、シェリー樽由来の濃厚な旨味もしっかり出ていて、それでいて余韻はすっと嫌な要素が切れてくれるのでロースト麦芽の香ばしさが長く残り心地いい。とても良いボトル。

バルヴェニー 12年 バーボン ツアー限定ボトル/Balvenie 12yo Bourbon Tour Exclusive

★若い原酒感は残っているが、それを十分に補ってくれるバーボン樽由来の甘さと素朴な麦感、柔らかいビターさ。結構バランスの良いボトルだと思う。旨い。

マッカラン ハーモニーコレクション インテンス アラビカ/Macallan Harmony Collection Intense Arabica

やや荒っぽい乳酸感もあるマッカラン。シェリー樽メインと言うよりバーボン樽の甘さの奥にシェリーがある感じ。熟成感は無いがまとまりは良い風味。マッカランぽさは無いが悪くはない。コーヒーっぽさは香りはかなり強く感じるが、味はそこまででない。

グレンスコシア 12年 ザ・マーメイド アンピーテッド パロ・コルタド/Glen Scotia 12yo The Mermaid Unpeated Palo Cortado

かなりクリーミーで強い練乳的な甘さ、奥から乾いた素朴な麦芽感がしっかり出てきて、余韻に少しアルコールのえぐみと樽感が出る。

アイラ 1990 30年 (トンプソン・ブラザーズ)/Islay 1990 30yo (Thompson Bros)

★★おそらくラフロイグ。軽快な麦芽感に強いレモンキャンディの甘さと柑橘感、それを包み込むどっしりしたピート香。長熟らしい複雑さと円熟味と共にフレッシュ感もたっぷりあるアイラ長熟。柑橘の風味の出方がちょうど良いバランス。

リンクウッド 2013 8年 ハイランダー・イン/Linkwood 2013 8yo The Highlander Inn

若い熟成物らしい乳酸感や原酒感はあるもののえぐみは少なく、さっぱり透き通ったリンゴやレモンキャンディの甘さがストレートに味わえて意外と悪くない、というかかなり良い。余韻のスモークも柔らかく全体を上手くまとめてくれている。良いボトルだと思う。

グレンフィディック 15年/Glenfiddich 15yo

グレンフィディックらしい癖のない風味に、やや熟成感のあるフルーティな甘さ。18年以上の熟成物と比べると少し迫力に欠けて粗さが目立つものの、バランスの良い飲み心地の良い風味。

ヘーゼルバーン 12年 オロロソシェリーウッド/Hazelburn 12yo Oloroso Sherry Wood

★アンピーテッドだが樽由来のハーバルなスモーキーさがあり、麦芽のボディの分厚と渋めのシェリー感と合わさって分厚い風味。甘さは控え目だが、ところどころに現れるセクシーなシェリー感も良い感じ。

アードベッグ 24年 1993 シングルカスク/Ardbeg 24yo 1993 Single Cask (Master of Malt)

非常にねっとりとしたこもったようなピート香に麦芽やフルーツ。少し悪い酔いしそうな風味であまり好みではないが、余り無い風味で面白い。シングルカスクとしては口あたりが柔らかく飲みやすい。

スプリングバンク 10年 PXシェリー/Springbank 10yo PX Sherry

★ほんの少し荒っぽさはあるものの、10年物としては非常に良い出来だと思う。濃厚なシェリーの風味が全開だが、スプリングバンクらしい風味が負けずに感じられる。通常のスプリングバンクよりもスモーキーさはやや強く感じる。全体的に骨太で好みの風味。スプ…

ラフロイグ 21年 200周年ボトル/Laphroaig 21yo 200th Anniversary

★★ラフロイグの長熟らしいトロピカル感と金柑、穏やかなピート香に灰っぽさ。非常に出来が良い。パンチはそこまで強くないがしっかり芯は感じられ、優しく優雅で複雑。典型的な旨いラフロイグ。

アードベッグ 2024年リリース

アードベッグ蒸溜所の2024年リリース予定(一部は2023年からリリース予定)のボトルについて、現時点で判明している範囲で記載しようと思います。19年トリーバンや25年など、定期的にリリースしているものについては割愛します。

ラガヴーリン 18年 アイラフェス2016/Lagavulin 18yo Feis Ile 2016

★★とても出来のいいラガ。変に凝っておらずシンプルな風味ながら、分厚い麦芽とピート香、柑橘感やトースト感が素直に感じられ、変な癖もなく麦の旨味がしっかりダイレクトに刺さる。旨い。

スプリングバンク 30年/Springbank 30yo

★~★★スプリングバンクらしい素直さと長熟ならではのクリーミーさ、フルーティさは控えめ。正直言うと少し期待以下の出来だが、時間をおくと香味共に調和が出てきてより良くなってくる。開封後しばらく置いた方がおそらく良い感じがする。

クライヌリッシュ セレクトリザーブ 2014 スペシャルリザーブ/Clynelish Select Reserve 2014 Special Reserve

★クライヌリッシュらしいオイリーさとフルーティさ、スモーキーさが一通りしっかり詰まった一本。バランスは良いが値段相応のスペシャル感は無い。程いいプレミアム感、少し期待を下回るプレミアム感。

グレンリベット 25年/Glenlivet 25yo

★香りは特に置くと良くなるが、味が雑味がやや目立っていて香りに負けている印象。意外と普通というか、悪くないがグレンリベット12年→18年の伸びから期待したほどには良くなく、期待値をやや下回る。値段も考えると、これなら18年で良いかなとも思える。

オクトモア 2013 7年 #1872/Octomore 2013 7yo #1872

★★オクトモアらしい短熟の魅力が出た一本。個人的にはオクトモアは短熟の方が良いんじゃないかとも思っているが、改めてそう思える出来の良さ。荒々しいスパイシーさや原酒感は残っているが、それがオクトモアのパワフルなピート香と良くマッチしている。

ポートシャーロット 10年 #1415/Port Charlotte 10yo #1415

★バーボン樽の甘さとブルックラディらしい素朴な麦芽感、柔らかいピートスモークが一体となった出来。少し磯臭さが悪目立ちしている気もする。感動する程ではないが、安心できる高レベルな旨さ。

ブルックラディ 2008 12年 #2666/Bruichladdich 2008 12yo #2666

★★オイリーでフローラル、甘さははっきりしているがしつこくなく、ブルックラディらしい軽快な麦芽感もしっかり感じられる。とてもバランスがよく、素直で飲み心地が良い風味。かなり出来が良いと思う。

オクトモア 2007 13年 #3807/Octomore 2007 13yo #3807

ほどよい熟成感のあるオクトモア。オクトモアらしい爆発的なピートスモークではなく柔らかいスモークが徐々に強くなり、潮気は強く、白ワインの甘さがしっかり出ている。少し風味にまとまりが無い印象はある。徐々に良くなってくる。

ポートシャーロット 2007 13年 #R08/152-12/Port Charlotte 2007 13yo #R08/152-12

★★ポートシャーロットとして香りはやや落ちるが風味はかなり出来が良い。フルーティな甘みと上品なスモーキーさ、ほどよいビターさ、飲んでいて心地いいバランス。赤ワイン樽とポートシャーロットの相性の良さを実感できるボトル。

ブルックラディ 2007 13年 #R08/153-12/Bruichladdich 2007 13yo #R08/153-12

★★非常に出来の良いブルックラディ。赤ワイン樽の甘さとシングルカスクらしい癖が良い感じに調和している。香りは特に抜群、そこから味は落ちるがそれでも十分良いボトル。飲みごたえもあって旨い。

モートラック 20年 1997/Mortlach 20yo 1997 (Master of Malt)

★モートラックらしい分厚い香りと風味。シングルカスクらしい荒々しさが熟成感を上回るが、モートラックらしさを飲んだ満足感がある。良い具合のワイルドな風味。

ジョニーウォーカー ブラック トリプルカスク/Johnnie Walker Black Triple Cask

ジョニーウォーカーらしいまとまりに欠け、ホワイトラムっぽい独特の癖がある。サンプルボトルの中身を詰め間違えたんじゃないかとも思えたほど、ジョニーウォーカーらしくない風味。悪酔いしそうなアルコール感で、正直好みではない。

ジョニーウォーカー ブレンダーズバッチ バーボンカスク&ライフィニッシュ/Johnnie Walker Blenders' Batch Bourbon Cask & Rye Finish

香りはかなり良い、味は少しトーストしたオークのビターさが前面に出過ぎている点が残念。ただしライのスパイシーな穀物感やバニラやリンゴの甘さはしっかり感じられ、全体としての総合力は結構高い。多少時間を置いた方がバランスが良くなった印象。

アードベッグ ルネッサンス/Ardbeg Renaissance

★熟成期間は10年だが通常のTENと比較すると段違いに良い。風味の複雑さと力強さ、それでいて口あたりのクリーミーな柔らかさが素晴らしい。ほのかなスミレっぽいフローラルさも、ボウモアのアレとは違ってバランスの良いアクセントに。変に細工をせず、アー…