ジ・オクタブ ミルトンダフ 2009 (ダンカン・テイラー)/The Octave Miltonduff 2009 13yo (DUNCAN TAYLOR)

(1)特徴

・ジ・オクタブ ミルトンダフ 2009 (ダンカン・テイラー)/The Octave Miltonduff 2009 13yo (DUNCAN TAYLOR)

・ミルトンダフ蒸溜所、ダンカン・テイラー社ボトリング

・48.5%

・オクタブ樽で13年間熟成後、シェリーオクタブ樽で9か月追加熟成

ミルトンダフ蒸溜所は、1824年創業、スコットランドのスペイサイド地域にある歴史のある蒸溜所です。2005年からはペルノリカール社が所有しており、主にバランタインなどのブレンデッドウイスキーの構成原酒として使用されています。近年は数は少ないですがオフィシャルボトルもリリースされるようになっていますが、それでもインディペンデントボトラー以外では余り見かけないシングルモルトではあります。

今回テイスティングしたのは、2009年蒸溜のミルトンダフ原酒を、オクタブ樽と呼ばれるサイズの一回り小さい樽で13年間熟成させたのち、シェリーオクタブ樽で更に9か月追加熟成させたものです。カスクストレングス、ノンチルフィルタードでボトリングされています。オクタブ樽はそのサイズの小ささから熟成感がより速く得られると言われています。ボトリングしたのはダンカン・テイラー社で、オクタブ樽を使ったウイスキーを『The Octave』シリーズとして数多くリリースしているボトラーです。

(2)テイスティング

【香り】

蜂蜜、リンゴ、オレンジ、柿、ビワ、穀物殻、パン生地

 

【味】

とても滑らかでクリーミーな口あたり。ブドウの皮目、マーマレード、柿、軽くローストした穀物殻、パン生地

 

【総評】

オクタブでの熟成&フィニッシュらしいクリーミーな口あたり、ブドウの皮目っぽいややビターなドライフルーツ、パン生地の発酵感もあって少し癖のある温かい風味。オクタブ樽熟成によくあるえぐみのある樽感は感じられず、上手くまとまっている印象。