(1)特徴
・バルバディージョ オロロソシェリー/Barbadillo Oloroso Sherry
・アントニオ・バルバディージョ社(スペイン)
・18.0%
・オロロソシェリー
シェリー酒はスペインのアンダルシア州近辺で生産されている、醸造工程でアルコールを添加して度数を高めた酒精強化ワインの一種。オロロソシェリーは、パロミノ種のブドウを使用して醸造して醸造し、フロール(産膜酵母)なしで酸化発酵させています。そのためフィノなどと違って酵母の風味はなく、ナッツやオーク、カラメルなどの風味が特徴となっています。色も琥珀色の濃い色をしています。
今回テイスティングしたバルバディージョは、1821年にドン・ベニーニョ氏とドン・マニュエル・バルバディージョ氏によって創業した家族経営のシェリーボデガ(シェリー醸造所・蔵)で生産しているシェリー酒です。アルコール度数は同社のフィノシェリーと比べるとやや高くなっています。
(2)テイスティング
【香り】
ややねっとりした発酵感のある甘い香り。ブドウシロップ、蜂蜜、ヒース、発酵感のあるリンゴ、ローストした穀物の殻
【味】
オレンジやグレープフルーツのピール、ややねっとりしたブドウ、しっかりしたタンニン、カラメル、ローストしたオークやハーブ。ややスモーキーでタンニン感を含んだ余韻
【総評】
シェリーらしいシェリー。程よい甘さと熟成感、樽感もしっかり出ていて、ややスモーキーなニュアンスも。どちらかというと食後向け?フィノとかの酵母感が苦手で、カラメルやフルーツのねっとり目の風味をしっかり感じたい人にはオススメ。