(1)特徴
・ティモシー テイラーズ ランドロード/Timothy Taylor's Landlord
・ティモシー テイラー醸造所(イギリス)
・4.3%
ティモシー テイラー醸造所は、イギリスの西ヨークシャーにある1858年創業の醸造所。その名の通りティモシー・テイラー氏によって設立された醸造所で、現在も家族経営です。イギリスでの売り上げは大きく、カスクエール(濾過・殺菌を行わないエール)ではイギリスで第2位の売り上げを誇っているようです。
今回テイスティングしたランドロードは同醸造所を代表するペールエールで、カスクの状態ではアルコール度数4.3%、フィルター処理をして瓶詰めされた状態では4.1%で販売されています。今回はレストランで飲んだので前者の4.3%版でした。またかつて歌手のマドンナがお気に入りのビールと言ったことで売り上げが伸びたこともあるようです。ゴールデンプロミス大麦に加え、Styrian Goldings・Goldings・Fuggles種のホップを葉ごと使用した風味で、元々炭鉱夫向けに作られたこともあり、香ばしさとコクがありながらも飲みやすい風味となっているようです。
(2)テイスティング
【香り】
パン、酵母、カラメル、オーク、ピンクグレープフルーツ、熟した南国フルーツ
【味】
引っ掛かりのない滑らかな口当たり、ロースト穀物、熟れたオレンジ、クローブ、オーク、コーヒーやハーブのビターさの余韻
【総評】★
爽やかな飲み口と意外と癖のあるフルーツ感、余韻にはほどよいビターさが強めに残る。滑らかさとボディ感とサッパリ感のバランスがとても良い。イギリスのエールらしい落ち着いた風味。イギリスのパブに行ったらぜひ飲んでほしいビール。