ゴンザレス・ビアス レオノール パロ・コルタド/Gonzales Byass Leonor Palo Cortado 12 anos

(1)特徴

ゴンザレス・ビアス  レオノール  パロ・コルタド/Gonzales Byass Leonor Palo Cortado 12 anos

ゴンザレス・ビアス社(スペイン)

・20.0%

・パロ・コルタドシェリ

シェリー酒はスペインのアンダルシア州近辺で生産されている、醸造工程でアルコールを添加して度数を高めた酒精強化ワインの一種。パロ・コルタドは少し特殊なシェリーで、パロミノ種のブドウを使って醸造し、始めはフィノやアモンティリャードと同じくフロール(産膜酵母)の下で発酵させます。しかしその途中で一部でフロールが自然消滅して酸化発酵が始まってしまい、これを酒精強化してソレラシステムで熟成させたものがパロ・コルタドとなります。スペイン語で斜線を意味するパロと、カットを意味するコルタドに由来する名前で、先述のようにフロールが無くなった原酒樽に斜線で印を入れることから名付けられたようです。

テイスティングしたレオノールは、ティオ・ペペと同様、1835年創業のゴンザレス・ビアス社のシェリーです。5代にわたって生産し続けているゴンザレス・ビアス社で代表するパロ・コルタドシェリーの銘柄です。アメリカンオーク樽を使ったソレラシステムで12年熟成させた原酒を使用しており、フィノとオロロソの中間のような風味となっているとのことです。

(2)テイスティング

【香り】

ミルキー、ブドウシロップ、ダークチェリー、ブラウンシュガー、温かいオーク

 

【味】

柔らかさとシャープさを備えた口あたり。ブドウリキュール、オレンジピール、ブラウンシュガー、ローストしたハーブ、オーク。余韻は温かくややスモーキーで長い

 

【総評】

シャープさと柔らかなコクを合わせたような飲みやすい風味。オロロソやペドロヒメネスよりはさっぱりしているので飲みやすく、フィノよりもコクが増していてデザートと一緒に飲んでも負けにくい。バランスが良い。