(1)特徴
・グラスゴー 1770 ウィスキーフェスティバル/Glasgow 1770 Glasgow Whisky Festival Exclusive
・グラスゴー蒸溜所
・55.8%
・1stマルサラワイン樽熟成
グラスゴー蒸溜所は、その名の通りスコットランドのグラスゴーにある2012年創業、2015年からウイスキー蒸溜をしている蒸溜所。かつては数百もの蒸溜所があったグラスゴーですが、110年ぶりにグラスゴー蒸溜所が創業された時にはストラスクライド蒸溜所のみになっていたとのことです(モルトウイスキーに限って言えばストラスクライドが1975年にモルトウイスキー蒸溜を停止して以来37年ぶり)。1770は、1770年にグラスゴーで初めて認可された蒸溜所の創業年を表しています。
今回テイスティングしたのは、2022年のグラスゴー・ウイスキーフェスティバルで限定販売されたボトルで、2017年8月蒸溜のフェノール値50ppmのピーテッド原酒を、1stフィルのマルサラワイン樽で2022年2月まで約4年半熟成させたものです。
(2)テイスティング
【香り】
レザー、タバコ、サルタナレーズン、乾いた麦芽とオーク、ハイチュウ、サトウキビ
【味】
強い甘さとスパイシーな口あたり。黒胡椒、乳糖、タバコ、レザー、サルタナレーズン、ローストした麦芽とオーク、塩気
【総評】
シャープで強い甘さとスパイシーさ、ロースト感が特徴的。パンチは強いが癖は強くなく、4年という熟成期間の割にはストレートでも十分楽しめる。すこし乳酸感のある若い原酒感も、強い甘さに溶け込んで目立たない。かなり出来の良い短熟ボトルだと思う。