(1)特徴
・ローデンバッハ グランクリュ/Rodenbach Grand Cru
・6.0%
・フランダースレッドエール
ローデンバッハ醸造所はベルギー北西部のルーセラーレにある、1821年創業の醸造所。フランダース(フレミッシュ)レッドエールの生産者として有名です。フランダースレッドエールは、レッドモルトを使用していて赤みがかっていること、ビール酵母のほかにラクトバチルスなどのバクテリアを用いていて乳酸味があること、バレルオークで数年に渡り熟成させること(ボトリング時に若い原酒とブレンド)などが特徴です。野生酵母やラクトバチルス由来の酸味のあるサワービールの一種です。ホップも使用されていますが、ビターさのためではなく、保存料としての役割がメインです。
今回テイスティングしたローデンバッハ グランクリュも、最低2年以上熟成させた原酒と若い原酒を約2:1でブレンドしています。グランクリュのワインのように、オーク樽やエステル香、酸味を持った風味となっているようです。
(2)テイスティング
【香り】
ベリー系のチョコレート、鉄分、ショコラ、ラズベリーやライチ、柑橘
【味】
強い酸味がありキレ味良い、ラズベリー、酸味の強めなポンカン、オーク、微かなローストハーブ、乳酸
【総評】★
やや強めの酸味とベリー系のフルーツと樽感がバランスよく感じられる。口あたりは円やかだが癖は強い。非常に軽快で余韻はスパッと切れる、漬物食べた後みたいな感じ。ランビックらしい野生酵母やバクテリアの影響が強く出たレッドエール。個性あふれる一杯