グレンウィヴィス 2018 バッチ 02/18/GlenWyvis 2018 Batch 02/18

(1)特徴

・グレンウィヴィス 2018 バッチ 02/18/GlenWyvis 2018 Batch 02/18

・グレンウィヴィス蒸溜所

・46.5%

テネシーウイスキー樽熟成原酒が60%、オロロソシェリーホグスヘッド樽が25%、リフィルスコッチウイスキー樽が15%

グレンヴィヴィスは2018年設立、スコットランドのハイランド地方、ディングウォール郊外にある蒸溜所。ディングウォール周辺にかつてあったベンヴィヴィス蒸溜所と1926年に最後に閉鎖されたグレンスキアック蒸溜所からそれぞれ名前を取ってグレンヴィヴィス蒸溜所となったようです。ジョン・マッケンジー氏が英空軍退役後に設立しており、資金は3000人を超えるオーナーからのクラウドファンディングによって賄われています。蒸溜所は再生可能エネルギーのみで稼働するようで、アードナムルッカン蒸溜所などと同じく現在の時流を反映したエコな蒸溜所と言えます。

今回テイスティングしたのは、同蒸溜所の2回目のリリースとなるバッチ 02/18で、コンチェルト種大麦を使用して2018年に蒸溜した原酒を、60%テネシーウイスキー樽、25%オロロソシェリー樽、15%スコッチウイスキーリフィル樽で3年以上熟成したのちバッティングしたものです。

(2)テイスティング

【香り】

フレッシュなリンゴや和梨、軽快な穀物、若干のバニラと乳酸、乾いたオーク、サトウキビ、ほのかに塩気を含んだスモーキーさ。全体的にフレッシュで棘の無い香り

 

【味】

リンゴの蜜、洋梨、唐辛子やペッパーのシャープなスパイシーさ、塩バニラ、軽快で香ばしい穀物。ほのかに乳酸の甘さとスモーキーさ、スパイシーさの余韻

 

【総評】

原酒の若さは出ているが嫌みが無く、フレッシュで素直なフルーティさと穀物感、ほどよいスパイシーさが楽しめる。年数を考えると非常に良い出来だと思う。ハイランドらしい麦芽主体の素朴な風味に仕上がっているし、20年以上の長期熟成が楽しみな蒸溜所。