(1)特徴
・バルバディージョ マンサニージャ シェリー/Barbadillo Manzanilla Sherry
・アントニオ・バルバディージョ社(スペイン)
・15.0%
シェリー酒はスペインのアンダルシア州近辺で生産されている、醸造工程でアルコールを添加して度数を高めた酒精強化ワインの一種。マンサニージャ シェリーは、基本的にはフィノ シェリーと同じで、パロミノ種のブドウを使用して醸造した軽快でドライな口あたりと、フロール(産膜酵母)と一緒に熟成させることによるフローラルさとナッツ系の風味が特徴とされています。フィノ シェリーとの違いは産地で、サンルーカル・デ・バラメーダの町で熟成されたものだけがマンサニージャと呼ばれています。
今回テイスティングしたバルバディージョは、1821年にドン・ベニーニョ氏とドン・マニュエル・バルバディージョ氏によって創業した家族経営のシェリーボデガ(シェリー醸造所・蔵)で生産しているシェリー酒です。マンサニージャとしては最大規模の生産量を誇るボデガです。明るい麦わら色をした、ドライで辛口、フローラルさと若干の塩気があることが特徴となっています。
(2)テイスティング
【香り】
フレッシュなブドウ、酵母、白い花のフローラルさ、発酵したリンゴ
【味】
ブドウ、酵母、穏やかなブドウの皮のタンニン、オーク、オレンジやライチ、リンゴ
【総評】
フィノに比べると少し熟成感とボディがあるが、同じく軽いバランスとフローラルさ。食前でも食中でもいける癖の無さ。多少の塩気はあるが、フィノと比べて特段強いとは思わなかった。