(1)特徴
・セント・ベルナルデュス プリオール 8 /St. Bernardus Prior 8
・セント・ベルナルデュス醸造所(ベルギー)
・8.0%
・デュッベル
セント・ベルナルデュスは1946年創業のベルギーの醸造所。19世紀の反教権主義によってフランスを追い出されたキャッツバーグ修道院コミュニティが、ベルギーのワトゥにて資金確保のために生産したことがきっかけです(当初はチーズの生産だったとのこと)。いわゆるトラピストビールの一種ですが、トラピストビールは1992年に規定が変わり、修道院敷地内で醸造されていないと名乗れないことになったため、修道院外で醸造されているセント・ベルナルデュスはトラピストビールには分類されていません(由来が同じウェストフレテレンはトラピストビールに分類されています)。
今回テイストしたプリオールは、デュッベル(ダブル)という名前の通り、通常の2倍近くの量の原料を使用した濃厚なビールです。ちなみに以前に記事にしたペーター 6も同じ分類(デュッベル)ですが、それよりも更に濃厚で度数が高い仕上がりになっています。
(2)テイスティング
【香り】
【味】
かなり深煎りのロースト麦芽、カカオ、コーヒーやオーク、ぶどう、ローストした柑橘ピール
【総評】★
落ち着いていて甘さ控えめ、どっしり分厚い風味のデュッベル。ペーター 6と比べると華やかさ控えめで、より麦芽やカカオ、コーヒーのようなビターなロースト感が支配的な旨さ。同じデュッベルでもペーター 6と飲み比べると楽しい。個人的にはペーター 6のほうが好み。