(1)特徴
・ディーンストン 18年/Deanston 18yo
・ディーンストン蒸溜所
・46.3%
・1stフィルバーボン樽熟成
ディーンストン蒸溜所はスコットランド中部(ハイランド)のドゥーンという町にあり、ブナハーブン蒸溜所やトバモリー蒸溜所と同じディステル社が所有しています。もともと1785年に設立された紡績工場を源としており、1966年に紡績工場からウイスキー工場へと転換した面白い成り立ちを持っています。近くのテイ川から水を取り組む際に水力発電を行っており、自前の水力発電で全ての電力を賄っている蒸溜所です。
風味は、ハイランドモルトらしい癖のない爽やかな風味が特徴とされています。ピートを全く使用しておらず、花の香りが上品に漂う仕上がりとなっています。
今回テイスティングしたのは、ディーンストンの18年物で、全期間1stフィルバーボン樽で熟成させた原酒を使用しているとのことです。
(2)テイスティング
【香り】
バニラ、蜜が多めのリンゴや洋梨、白や黄色の花のフローラルさ、香ばしい軽くローストした麦芽
【味】
蜂蜜、リンゴ、軽くローストした麦芽、微かにビターさを含む燻したハーブやコーヒー。甘みも麦芽感も素直で癖が全くない。
【総評】★
バーボン樽熟成の長熟原酒らしいフルーティさ、フローラルさ、ローストした麦芽やハーブのキレイに感じられる。すべての要素がちょうどいい感じ。抜群に旨いわけではないが、各要素の調和がしっかり取れていて、スモーキーさはほぼ無いが、スコッチらしい特徴がしっかり出ている。とても良いバランス