(1)特徴
・アードモア 15年 2002 cask#94091(イアンマクロード)/Ardmore 15yo 2002 cask#94091(Ian Macleod)
・アードモア蒸溜所
・46.0%
・マデイラ樽フィニッシュ
アードモア蒸溜所は1898年設立、ハイランド地方北東部(スペイサイド地方のすぐ東隣)アバディーンシャーにある蒸溜所です。ブレンデッドウイスキーのティーチャーズの原酒供給用として生産が始まった経緯があります。なお現在はビーム・サントリー社が所有しています。スモーキーでピートの効いた風味が特徴です。またオフィシャルボトルは基本的にノンチルフィルターでの瓶詰を行っており、原酒の持つ風味を存分に味わうことができます。
今回テイスティングしたのは、イアンマクロード社のChieftain'sというシリーズのボトルで、マデイラワイン樽でフィニッシュした原酒をボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
潮気を含んだウッドスモーク、ラムレーズン、南国フルーツ、ローストしたレモン、乾いた穀物の香ばしい香り、微かな乳糖
【味】
まったりとした強い甘さと軽いスパイシーさ。南国フルーツのシロップ漬け、乳糖、ペッパーや生姜、ハム、ミドルの麦芽感、飲み込むとフワッと軽快な潮気のあるウッドスモーク。余韻にはアニスやクローブ
【総評】
甘さもスモーキーさも滑らかで柔らかい。余韻にもネガティブな要素が無く、マデイラ樽由来っぽいアニス系の余韻やクリーミーなフルーティさも良い感じ。個人的には好みの風味では無いが、シングルカスクとして悪くない出来だと思う。