(1)特徴
・セント・ベルナルデュス ペーター 6/St. Bernardus Pater 6
・セント・ベルナルデュス醸造所(ベルギー)
・6.7%
・デュッベル、ダブル
セント・ベルナルデュスは1946年創業のベルギーの醸造所。19世紀の反教権主義によってフランスを追い出されたキャッツバーグ修道院コミュニティが、ベルギーのワトゥにて資金確保のために生産したことがきっかけです(当初はチーズの生産だったとのこと)。いわゆるトラピストビールの一種ですが、1992年の規定変更により、修道院敷地内で醸造されていないと”トラピストビール”と名乗れないことになったため、修道院外で醸造されているセント・ベルナルデュスは正確にはトラピストビールには分類されていません(由来が同じウェストフレテレンはトラピストビールに分類されています)。
今回テイスティングしたのはデュッペルで、2倍(ダブル)が意味するように、通常より多くの原料を使用したエールビールです。
(2)テイスティング
【香り】
レーズン、ミルクチョコ、デーツ、プラム、アメリカンチェリー、ロースト麦芽
【味】
ロースト麦芽、チョコレート、ハーブ、プルーン、いちじく、オレンジピール。甘さは控えめで落ち着いた風味
【総評】★
落ち着いたダークフルーツとチョコレートの濃厚な風味と、どっしりしたロースト感のある麦芽やハーブ。甘さは強いが分厚いロースト感と相まって、落ち着きのある余韻。トラピストビールらしい濃厚な旨味が楽しい一杯。