リンデマンス クリーク/Lindemans Kriek

(1)特徴

リンデマンス クリーク/Lindemans Kriek

リンデマン醸造所(ベルギー)

・3.5%

・フルーツランビック、クリーク

リンデマン醸造所は、ベルギーのフラームス=ブラバント州にある1809年創業の醸造所。ブリュッセル近郊で農業をしていたリンデマンス家が、栽培していた大麦や小麦を使ってランビックを生産したことが始まりです。

今回テイスティングしたのはクリークと呼ばれる、ランビックにサワーチェリー果汁を加えたフルーツランビックです。元々同醸造所では伝統的にサワーチェリー丸ごともしくは濃縮還元果汁をランビックブレンドしてクリークを生産していたようですが、1970年代にアメリカへの輸送時の瓶内発酵によるコルク損傷を防ぐために、甘みの少ないフレッシュ果汁を加えて3日ほど発酵させたのち低温殺菌された現在のクリークが開発されたようです。この改良により、従来よりフレッシュな甘みの強いクリークとなって人気を博したとのことです。

(2)テイスティング

【香り】

チェリーキャンディやチェリータルト、チェリーリキュール、ほのかな穀物とオーク、ハイチュウ

 

【味】

チェリーキャンディやチェリータルト、乳酸飲料っぽい程よい酸味、オレンジ、ほのかな穀物とオーク、ドクターペッパー。余韻はさっぱり

 

【総評】

甘さと酸味がバランスよく、香りはかなりキャンディ的な甘ったるさがあるが、飲むとほどよいサワー感と酸味でさっぱりキレが良い。強いながらさっぱりとしたチェリーの甘さも良い感じだが少し人工的な印象。クリークとしては癖が少なめで取っつきやすい風味だと思う。