（１）特徴
・アルデンヌ スタウト／Ardenne Stout
・ミンネ醸造所（ベルギー）
・8.0%
・ロシアンインペリアルスタウト
ミンネ醸造所は、ベルギー南部のナミュール州に位置する、2008年創業の醸造所。元々はバストーニュ醸造所と言う名前でしたが、2019年に施設などを一新して醸造責任者にPhilippe Minne氏か就き、ミンネ醸造所として再始動しています。
今回テイスティングしたアンデンヌ スタウトは、度数の高いロシアンインペリアルスタウトです。ロシアンインペリアル（単にインペリアルスタウトとも）は、イングランドがロシア皇帝ピョートル1世へ贈るために特別に作ったビールで、輸出中の劣化防止のためにイングリッシュスタウトよりもさらにアルコール度数を高めたものです。アンデンヌ スタウトでは、多くのモルトに加えて、モザイク・ゴールディング・ハラタウホップを使用、オーク樽で熟成することで濃厚で奥行きのある風味を実現しています。ラベルに書かれているイノシシは、ベルギーのアルデンヌ地方で森の使いとされていて、そこからラベルデザインに採用されているようです。
（２）テイスティング
【香り】
深くローストした麦芽、コーヒーチョコレート、いちじくやレーズン、オレンジ、焦がしたカラメル、オークやハーブ、リコリス、微かにスモーク
【味】
深いロースト麦芽にハーブ、プルーンやいちじくのドライフルーツ、オレンジ。余韻はスモークとエスプレッソ、ほのかな柑橘。甘さは色や香りほど強くは無く、比較的ドライ寄りの濃厚さ。
【総評】
高レベルのインペリアルスタウト。濃厚なロースト麦芽やコーヒーチョコ、ドライフルーツの旨味に加えてほのかな柑橘感がいいアクセントになっていて、しつこすぎずややドライ気味の余韻に繋がっていて、バランスが良い。
