(1)特徴
・ウッドフォードリザーブ マスターズコレクション バッチプルーフ/Woodford Reserve Master's Collection Batch Proof
・ウッドフォードリザーブ蒸溜所
・62.9%
・ヴァージンアメリカンオーク
ウッドフォードリザーブは、アメリカのケンタッキー州ウッドフォードで造られているバーボンウイスキー。蒸溜所設立は1812年ですが、その後経営権の譲渡を繰り返され、1972年には一時閉鎖。1994年にブラウン・フォーマン社により再開され、2003年に現在のウッドフォードリザーブ蒸溜所という名前になりました。
ウッドフォードリザーブは原料から発酵、蒸留に至るまで独特な特徴を持っています。原料比率(マッシュビル)はトウモロコシ72%、ライ麦18%、大麦麦芽10%。大麦麦芽の比率はバーボンの中では比較的高い方です。またイトスギ製の発酵樽で6日間かけて発酵しており、これらマッシュビルや長期発酵が複雑で濃厚な風味を生み出しています。さらに通常は連続式蒸留器が使われているバーボンの中では珍しく、単式蒸留器(スコッチウイスキーで一般的なポットスチル)を用いて、3回しています。この3回蒸留により、濃厚な発酵液から不要な成分を取り除き、円やかな口当たりを実現させています。
今回テイスティングしたマスターズコレクションは、ウッドフォードリザーブの水・グレーン・発酵・蒸溜・熟成のいずれかの過程で挑戦的な変化を加えたシリーズとのこと。良質で知られるオザーク地方のアメリカンオーク樽で熟成させたものを、バレルストレングスでボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
濃厚なキャラメル、バニラ、チェリーやイチゴカスタード、穀物、ぶどうキャンディ、 レザー、ピーカン
【味】
スパイシーで甘い。キャラメル、メープルシロップ、煮詰めたフルーツ、オレンジピール、ローストした穀物とオーク、コーヒーやハーブやタバコ。余韻はとても長い
【総評】
濃厚で力強いバーボン。樽の影響が大きく出ていてスパイシーでビターな口あたりだが、それに負けない濃厚な甘さが楽しめる。少しビターさが目立つので加水して調整しても良い。力強い甘さと樽感が楽しめるバーボン。