(1)特徴
・バレッヒェン 15年 スモールバッチCS 1stリリース/Ballechin 15yo Small Batch CS 1st Release
・エドラダワー蒸溜所
・59.4%
・1stバーボンバレル樽、2ndオロロソシェリー樽
バレッヒェンは、エドラダワー蒸溜所がヘビリーピーテッド麦芽を用いて作っている銘柄。生産を開始したのは2003年、ラフロイグ蒸溜所を退いたイアン・ヘンダーソン氏をマネージャーに招き入れたことがきっかけでした。ヘンダーソン氏が「ヘビーピートのウイスキーを作らせてくれるなら」という要望とともに入社した為、新たに生産が開始されたものです。フェノール値50ppmと、ラフロイグ蒸溜所よりもやや高くなっています。
今回テイスティングしたのは、2021年にドイツ向けに販売されたもので、1stフィル・バーボンバレル樽と2ndフィル・オロロソシェリー樽で15年熟成させた原酒をバッティングし、カスクストレングスでボトリングしたものです。
(2)テイスティング
【香り】
潮気のある湿ったオークスモーク、レザー、バニラ、マンゴー、ローストしたパイナップルやピーチ
【味】
甘口な口あたりからピートスモークがフワッと広がる、ビターさと塩気、燻製した魚、バニラ、フルーツポンチのシロップ。余韻は少し灰ぽさのある焦がしたオーク
【総評】
アイラモルトに近いニュアンスもねっとりとした甘みが強く、バレッヒェンらしい燻製した魚っぽいスモーキーさもある。かなり良い出来。アイラモルト好きもピート好きにもオススメできる癖満載の旨さ。