キルケラン 8年 CS ポートカスク/Kilkerran 8yo CS Port Cask

(1)特徴

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・キルケラン 8年 CS ポートカスク/Kilkerran 8yo CS Port Cask

・グレンガイル蒸溜所

・58.1%

・オロロソシェリー樽で8年熟成

2022年春にグレンガイル蒸溜所からリリースされた、キルケランのカスクストレングス。ポートワイン樽で8年間熟成させた原酒を使用しています。キルケラン8年カスクストレングスといえば、値段が比較的手頃であるにも関わらず出来が良いことが多く、最近は人気の高さからボトル入手がやや困難になっています。

同じタイミングでオロロソシェリー樽で熟成させたものもリリースされており、そのテイスティングコメントは下記を参照ください。

liquor366.hatenablog.com

(2)テイスティング

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【香り】

オーク、コニャック、カラメルソース、煮詰めたぶどう、バター、フルーツシロップ。加水すると湿ったオークのニュアンスが増す

 

【味】

甘塩っぱい。カラメルソース、煮たフルーツシロップ、黒糖、干しぶどう、タンニン、塩気、燻したハーブ。オロロソ熟成物に比べるとどっしり目。乳酸感はコチラでも感じる。

 

【総評】

どっしりとした樽由来のオークと濃厚なブドウの風味、カラメルと言うか黒糖のようなニュアンスもある。オロロソシェリー熟成物と同様に塩気が結構強く、甘塩っぱい風味。こちらもどことなくスプリングバンクに寄っていっている気がする。個人的にはシャープでクリアな甘さのあったオロロソの方が好みだったが、一緒に飲んだ人はポートの方が骨太・濃厚で好みとのこと。いずれにせよ、キルケラン8年カスクストレングスに期待するレベルでは十分にあったと思う。