(1)特徴
・キルケラン 8年 CS シェリーカスク/Kilkerran 8yo CS Sherry Cask
・グレンガイル蒸溜所
・57.9%
・ポートワイン樽で8年熟成
2022年春にグレンガイル蒸溜所からリリースされた、キルケランのカスクストレングス。オロロソシェリー樽で8年間熟成させた原酒を使用しています。キルケラン8年カスクストレングスといえば、値段が比較的手頃であるにも関わらず出来が良いことが多く、最近は人気の高さからボトル入手がやや困難になっています。
同じタイミングでポートワイン樽で熟成させたものもリリースされており、そのテイスティングコメントは下記を参照ください。
(2)テイスティング
【香り】
キャラメルやメープルシロップ、塩気、ぶどうやプラム、オーク、徐々に奥からバニラも。加水するとカスタードとベリー
【味】
濃厚だが切れ味のいい甘さ。メープルシロップ、ペッパー、焦がしたオーク、ぶどうの皮目、少しハーブっぽいビターさ。甘塩っぱさからビターに変化する。若々しいフレッシュな甘さで、乳酸っぽさもある。
【総評】
過去の8年カスクストレングスと比べると濃厚さは同様もやや抑え気味でシャープ、塩気とスパイシーさもしっかり出ていて、シェリー樽由来のえぐみは少ないので飲みやすさが増している印象。素朴さと塩気はスプリングバンクに寄って行っている気がする。過去のリリースが好きな人の期待を上回るほどではないが、裏切らない程度にしっかり安定している思う。