(1)特徴
・アデルフィ グレンボロデール 11年 バッチ8/Adelphi Glenborrodale 11yo Batch 8
・アデルフィ社ボトリング
・45%
インディペンデントボトラーズのアデルフィ社が販売しているブレンデッドモルト。細かい情報が見つからなかったのですが、過去のバッチでは、ハイランドパーク・ブナハーブン・タムデュー・グレンロセスをバッティングしているようで、本バッチ8もそれと同じか近い構成と思われます。
風味の特徴としては、アデルフィ社のブレンデッドウイスキー(下記に過去のレビューあり)と同じ傾向で、比較的癖の強いピート感、そこにフルーツや蜜のような甘さ、塩気やナッツ感も感じられます。
(2)テイスティング
【香り】
ジャスミンやスイカズラ系のフレッシュな白い花、ヒースハニー、蜜蝋、ワックス、ミルクチョコレート、マンゴー、ナッツ、苔むしたニュアンスのあるスモーク、塩気、ミント。加水すると、よりチョコレートとフルーラルさが際立つ。
【味】
塩気、濃厚な花の蜜、練乳やシロップの甘さ、ピートスモーク、ナッツ、ホワイトチョコレート、少し燻したハーブ。加水すると、強い甘さは控えめに、反面ピート感が強くなる。
【総評】
アデルフィ・ブレンデッドの延長線上にあり、ジャスミンやヒースの花、ワクシ―な蜂蜜、チョコレート、ピートスモークが入り乱れていて、かなり癖が強い風味。調和したブレンデッドモルトと言うより、各シングルモルトの要素が戦い合っている(その中でもハイランドパークが優勢な)印象。個人的にはそこまで好みの味ではないが、アデルフィ・ブレンデッドと比較すると、カドが取れてずっと飲みやすく、特にフローラルさと蜜の甘さ、ピートの骨太さが楽しめる一本。