ノースブリティッシュ 35年 ケイデンヘッド/North British 35yo Cadenhead

(1)特徴

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・ノースブリティッシュ 35年/North British 35yo

・ノースブリティッシュ蒸溜所/ケイデンヘッド社ボトリング

・46%

・バーボン樽

ノースブリティッシュ蒸溜所は1885年設立のグレーンウイスキー蒸溜所。スコットランドの首都エディンバラ近郊に位置しており、現在はディアジオ社とエドリントングループが共同保有しています。主にブレンデッドウイスキーの構成原酒として使用されており、カティーサーク、シーバス、フェイマスグラウス、J&Bなどの多くのブレンデッドウイスキーを支えています。風味はグレーンウイスキーらしいすっきりした味わいですが、長熟になるとバターのようなオイリーさや、南国フルーツのような熟成感、樽感もよく感じられるようになります。

今回てテイスティングしたものは、1842年創業のインディペンデント・ボトラーであるケイデンヘッド社がボトリングしたものです。現在ケイデンヘッド社はスプリングバンク蒸溜所を所有するJ&Aミッチェル社が所有しているため、熟成庫などはスプリングバンク蒸溜所のものを使用しています。 

(2)テイスティング

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【香り】

甘いコーン系の穀物の香り、練乳や生クリーム、トロピカルフルーツ、パイナップルジュース、マンゴー、キャラメル

 

【味】

柔らかい口当たり、バター、青リンゴ、白葡萄。甘みと塩気とクリーミーさが調和している。余韻はオーク、ショートブレッド

 

【総評】

グレーンウイスキーらしい軽快でフレッシュなフルーティさが主体も、長熟らしいオイリーなバターや熟したフルーツも混じる。香りはバッファロートレースなどのバーボンに近い、甘いコーンが感じられる。モルトウイスキーの長熟とは違う爽やかな熟成感があり、高いので試せないが、ハイボールにすると抜群に旨いと思う。