(1)特徴
・キルホーマン サナイグ/Kilchoman Sanaig
・キルホーマン蒸留所
・46%
・700mL、約6000円
・シェリー樽、バーボン樽
キルホーマン サナイグは、バーボン樽およびシェリー樽で3~5年熟成させたウイスキーを、バーボン樽:シェリー樽≒1:3でバッティングしたものです。若い原酒らしいスパイシーで刺激的なアルコール・ピート感だけでなく、シェリー樽由来のフルーティーな風味が楽しめる一本です。
同じく若い原酒を使用したマキヤーベイや、キルホーマン蒸留所についての記事は下記を参照ください。
(2)テイスティング
【香り】
キルホーマンらしい乾いた木のような香り。甘臭いピートスモーク、干しブドウ、完熟プラム、オレンジ、キャラメル、微かな潮気。加水するとバニラ的な甘い香りも立つ。磯臭いマキヤーベイとやや異なり、燃やした木のようなスモーキーさが前面に出て背後に磯臭さがある。
【味】
アルコール感は多少あるものの、口あたりはクリーミーで甘い。焦がした砂糖とシロップ、プラム、塩キャラメル、柑橘、ハーブ、オーク。余韻はややビターで、塩気を含んだスモーキーさ。
【総評】
短熟らしくアルコール感はあるものの、シェリー樽由来の甘みで角はそこまで強くなく、香りは暖かい。個人的にはサナイグよりマキヤーベイの方がアイラらしく好みだが、余韻はサナイグの方がセクシー。やや加水することで、シェリーやオークをより楽しめるようになる。冷やしたり薄めすぎると甘みが消える恐れがあるので、少量化スイカやや濃いめのハイボールが相性が良いと思う。