アベラワ― アブーナ/Aberlour A'Bunadh

(1)特徴

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・アベラワ― アブーナ バッチ66/Aberlour A'Bunadh #66

・アベラワ―蒸留所

・59.2%

・700mL、7000円前後

・スパニッシュオーク・オロロソシェリー樽熟成

 

アベラワーは、1826年にスペイサイド地方のラワー川沿岸に創設されたアベラワ―蒸留所で作られています。

アベラワ―蒸留所の製品としては、シェリー樽とバーボン樽の2種類の樽での熟成原酒のブレンドに定評がありますが、特にシェリー樽の上品で濃厚な風味を引き出すことに長けている印象があります。

 

今回紹介するアブーナは、アベラワ―蒸留所のシェリー樽熟成の技を存分に味わえる一本。アブーナはゲール語で「起源」を意味します。これは創業者であるジェームズ・フレミングへ敬意を表し、当時の製法を踏襲した製品であるためだそうです。熟成にはスパニッシュオークのオロロソシェリー樽を使用しており、カスクストレングスでのボトリング、かつバッチ番号によって味わいが微妙に異なることも特徴です。

 

(2)テイスティング

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【香り】

上品で濃厚なシェリー、アメリカンチェリー、スパイス、オレンジ、はちみつ、樽香、ハーブ、バニラ。加水するとシェリー香はやや落ち着き、バニラやはちみつハーブ感が強くなる。

 

【味】

度数は高いがアルコール感は少なくクリーミーで濃厚なシェリー、オレンジ、ジンジャー、ハーブ。トワイスアップでも芯がしっかりしていて旨い。

 

【総評】

デザートワイン的な位置づけで、熟成感があり甘口で濃厚、それでいて嫌みのない一本。これが1万円以下で買えることは素晴らしいとしか言いようがない。シェリー好きなら迷わず試してほしい。