（１）特徴
・ダルウィニー15年／Dalwhinnie 15 year
・ダルウィニー蒸留所
・43％
・700ｍL、5000円前後
ダルウィニー15年は、スコットランドで標高の高い場所（と言っても326ｍですが）にあるダルウィニー蒸留所で作られているウイスキー。スコットランド中部（ハイランド地方）のケアンゴームズ国立公園の近くにあります。ドライブしているときに近くを通ったことがあるのですが、寂れた村という感じの場所にあります（近くに幹線道路があるのでアクセスは良いですが、山間部の外れにある集落と言ったような場所；通り道にいきなり現れたので写真を撮り忘れました。下はGoogleからですが、天気もまんまこんな感じでした笑）。
ハイランドパーク等と同じく、使用しているピートに特徴があり、ヒースと呼ばれる花に由来するハーブのような香りがします。また高地での熟成になるため、熟成年数がゆっくり進むことも特徴で、15年という年数の割には、アルコール感も感じられるとともに、バニラや柑橘の香りも楽しめる一品です。
（２）テイスティング
【香り】
フレッシュなフルーツとバニラ香。バニラ、レモン、りんご、ライチ、梨、穏やかなピート、革製品、ハーブ。15年熟成だがアルコールの刺激が意外とある。加水するとやや印象がぼやける。
【味】
バニラの甘み、オレンジ、ライム、やや苦みのあるツツジの蜜。加水すると麦芽感が強くなり、小麦のような爽やかさも。全体的には円やかだが、酸味とアルコール感も結構感じられる（カドは無いので飲みやすい）。余韻にかすかに藁を燃やしたようなスモーキーさが残る。加水するとやや苦みが出るので、ストレートか、もしくはロックの方が良い。
【総評】
柑橘や梨系のフルーツの風味が豊かで爽やかな一本。ハイボールにも向いている力強さ。バーボン樽由来の熟成感（バニラ感）だけでなく、若々しいフレッシュなフルーツが特徴的。麦芽の風味もしっかり味わえる、正統派な一本。
