シュナイダー ヴァイセ アヴェンティヌス アイスボック TAP 09/Schneider Weisse Aventinus Eisbock TAP 09

(1)特徴

・シュナイダー ヴァイセ アヴェンティヌス アイスボック TAP 09/Schneider Weisse Aventinus Eisbock TAP 09

・G. シュナイダー&サン社、シュナイダー ヴァイセ醸造所(ドイツ)

・12.0%

・アイスボック

シュナイダーはドイツ南部ケールハイムにある家族経営の醸造所。1872年設立の歴史ある醸造所で、現在は7代目のゲオルク・シュナイダー VIがオーナーとのことです(7代目なのにVI=6なのはIIIとIVの間にマチルダ・シュナイダー女史がいたため)。かつてはミュンヘン市内にあったようですが、第二次世界大戦での被害を受けて現在のケールハイムに移動したようです。創業当時から変わらぬ製法で現在も醸造を行っているようで、特に小麦ビールカテゴリーにおいてはドイツのみならず世界を代表する醸造所です。

今回テイスティングしたのは、同醸造所のTAPシリーズの第9弾です。TAPは通常と異なるホップや酵母を使用した実験的シリーズで、現在までに第11弾までリリースされているようです。TAP 09はTAP 06 アヴェンティナスを元にしたアイスボックです。

アイスボックは上面発酵終了後に専用タンクに移動し、温度を下げて表層にある水分だけを薄く凍結させる工程を約2週間繰り返し、氷の層の下にある凍結していないビールのアルコール成分を濃縮したビールです。

 

(2)テイスティング

【香り】

チョコレート、デーツ、レーズンやプルーン、カラメル、モルトシロップ、クリスマスプディング

 

【味】

非常に濃厚な麦芽、デーツやプルーンなどのストーンフルーツのタルト、シナモン、シロップ、チョコレート

 

【総評】★

非常に濃厚な旨味も少ししつこいくらいの印象。穀物やストーンフルーツの旨味が凝縮している。個人的には元のTAP 06の方が好みだが、バーレーワインのようなパンチの強い風味が好きなら選択肢としては有りと思う。