ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド/Whistlepig 12yo Old World

(1)特徴

・ホイッスルピッグ 12年 オールドワールド/Whistlepig 12yo Old World

・ホイッスルピッグ蒸溜所(アメリカ)

・43.0%

アメリカンオーク樽で12年熟成後、マデイラ・ソーテルヌ・ポートワイン樽で追加熟成

2007年創業、アメリカのバーボモント州にあるバーボン蒸溜所。アメリカの起業家、ラジ・バクタ氏によって2007年に創業され、2010年から生産を開始、2015年から商品をリリースしている新興蒸溜所です。ライ麦は粘着性が高いため扱いが難しく、バーボン蒸溜所で広く使われているものの、それをメインで使っている蒸溜所は少ないです。ホイッスルピッグはその数少ないライ麦に特化した蒸溜所で、パンチの効いたライウイスキーを中心にしつつ、バーボンとしては長熟なプレミアムウイスキーを軸に据えているようです。

今回テイスティングしたのはホイッスルピッグの12年物で、マッシュビルのうちライ麦が95%と非常に高く占めているライウイスキーで、アメリカンオーク樽で12年熟成させた原酒を、マデイラワイン樽63%+ソーテルヌワイン樽30%+ポートワイン樽7%で追加熟成させたものです。

(2)テイスティング

【香り】

キャラメル、ライ系のスパイシーさのある穀物感、青りんごや和梨、ミント、アルコール感のない滑らかな香り

 

【味】

ライっぽいスパイシーな穀物、キャラメル、オレンジ、コーヒー、オーク。熟成年数のわりに余韻はベタっとしておらず、コーヒーやロースト感のある穀物にオーク、キャラメルの落ち着いた旨味が続く

 

【総評】★

熟成期間が長いが上手く味がまとまっており、良い具合の滑らかな熟成感がありつつ、ネガティブな要素が少なめになっている。よくできた一本。甘さとビターさと熟成感が調和。他のプレミアムバーボンと比べるとオーキーさが強めで、穀物由来のピリピリしたパンチは強いがボディは軽め。