サン・フーヤン トリプル/St. Feuillien Tripel

(1)特徴

・サン・フーヤン トリプル/St. Feuillien Tripel

・サン・フーヤン醸造所(ベルギー)

・8.5%

・アビィビール、トリプル

サン・フーヤン醸造所はベルギーにある醸造所。アイルランド人の宣教師フーヤンを称えた修道院にて長年作られてきたビールです。フランス革命修道院は破壊され、生産もストップしましたが、その後1873年から別の場所にて再開し、場所移転や名前変更等を経て現在に至っています。主なラインナップには、上の画像にあるブロンドやブリューン、トリプルがあり、更に度数の高いクワドルペルなどもあります。

今回テイスティングしたのはトリプルで、度数が高くパンチの強さはあるものの、風味は麦芽の風味とフルーティさが(度数から想像されるよりも)比較的軽快に感じられる一本です。

(2)テイスティング

【香り】

濃厚な麦汁、琵琶や桜桃の黄色いフルーツ、ローストプラム、リンゴ、洋梨。フルーティさと麦汁が半々くらいに感じられる

 

【味】

濃い麦汁、オークやハーブ、ローストパイナップルやピーチ、オレンジピール。余韻にかけて程よいビターさ

 

【総評】

スタンダードながら高品質なトリプル。ベルギービールらしい濃厚で多彩なフルーティさに、しっかり濃厚な麦汁の旨味。ビターさも程よい強さで余韻をキリリと引き締めてくれる。パンチは強いが、口当たりはしつこくなく素直。ベルギービールのトリプルを試したい人が参考として飲むには最適な風味。