(1)特徴
・ドゥシャス・デ・ブルゴーニュ/Duchesse de Bourgogne
・ヴェルハーゲ醸造所(ベルギー)
・6.2%
・サワー、フランダースレッドエール
ドゥシャス・デ・ブルゴーニュは、ベルギー・フランダースにある1875年創業のヴェルハーゲ醸造所のサワービール、レッドエールです。熟成方法に特徴があり、二次発酵後にオーク樽で18か月熟成させたのち、同じくオーク樽で8か月熟成させたビールをブレンドしています。ランビック(野生酵母を使用したビールでベリーや柑橘の酸味が特徴)に近い酸味のある香りとフルーティさ、オーク感が折り重なった複雑な風味が特徴です。
なお商品名のドゥシャス・デ・ブルゴーニュは、ブリュッセル生まれのブルゴーニュ公、マリー・ド・ブルゴーニュ(若くして落馬事故で死亡)にちなんでつけられており、ラベルに描かれているのもマリーの肖像画です。
(2)テイスティング
【香り】
酸味のある苺ジャム、オレンジ、ローストした麦芽、キウイ、グレープフルーツ、ライチ、紹興酒
【味】
キウイやライチのようなやや酸味のあるフルーティさ、麦芽、パッションフルーツ、チェリーリキュール、オーク
【総評】
ベルギービールを代表する個性的な風味。香りにはランビックのような強めの酸味を感じるが、飲むとフルーティ寄りの酸味とオークが麦芽の風味を包み込んでいるような印象で、重すぎず酸っぱすぎずの絶妙なバランス。ベルギービールの多様性を体験できる秀逸な一本だと思う。