(1)特徴
・ヘーゼルバーン 15年 オンラインテイスティングウィーク/Hazelburn 15yo Online Tasting Week
・スプリングバンク蒸溜所
・54.9%
・フレッシュオロロソシェリー樽
ヘーゼルバーンはスプリングバンク蒸溜所が生産するシングルモルトのうち、ノンピート麦芽を使って、3回蒸留により生産している銘柄です。生産開始は1997年。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴正孝氏がかつて修行した、キャンベルタウンのヘーゼルバーン蒸溜所(1925年に閉鎖)に敬意を払い、その名がつけられました。
スプリングバンク蒸溜所の銘柄、スプリングバンク・ロングロウ・ヘーゼルバーンはそれぞれ非常に人気がありますが、その中ではやや地味な存在です。とは言え、スプリングバンク蒸溜所らしい麦芽の強さ、ミネラルや塩気、上品な甘みで人気があります。
今回テイスティングしたのは、2021年5月に開催されたオンラインイベントのサンプルです。スプリングバンク、ヘーゼルバーン、ロングロウの2021~2022年リリースのサンプル各1本+オンラインテイスティングウィーク用のボトルサンプル各1本、計6本が販売されたました。動画の中では竹鶴正孝氏の事も触れられています。
(2)テイスティング
【香り】
コニャック、フレッシュなブドウ、ラムレーズンアイス、塩気、ドライフルーツ、パウンドケーキ、アーモンドキャラメル
【味】
滑らかで、甘く、骨太。メープルシロップ、ぶどうシロップ、麦芽、オーク、タンニン。加水しても骨太で味わいがぶれずにしっかり
【総評】
フレッシュで濃厚なブドウ感と、力強い麦芽の旨味。余計な雑味が一切なく、綺麗な風味と熟成感が楽しめる。加水してもバランスが崩れず、上品さが継続。15年の熟成期間もちょうど良いタイミングに感じられ、長いとえぐみが目立ちそうだし、短いと原酒のパンチが強くなり過ぎそう。素晴らしい一本。
個人的にはスプリングバンクに関してはバーボン樽+シェリー樽熟成のバッティングしたものがバランスが良く好みだが、ヘーゼルバーンに限っていうとシェリー樽オンリーの方が風味が綺麗に出ていて旨いと感じたテイスティングでした。