(1)特徴
・ロングロウ・レッド 13年 カベルネソーヴィニヨン/Longrow Red 13yo Chilean Cabernet Sauvignon
・スプリングバンク蒸溜所
・51.6%
・バーボン樽とシェリー樽で10年熟成させた原酒をバッティング後、赤ワイン樽(チリ産カベルネソーヴィニヨン)で3年追加熟成
スプリングバンク蒸溜所がピーテッド麦芽を使用して作った、スモーキーさが特徴のブランド。ロングロウの通常のラインナップとしては、ノンエイジ品と18年などがありますが、ワイン樽熟成原酒を使用したロングロウ・レッドも2012年頃からほぼ毎年リリースされており、スモーキー&フルーティな風味から、スプリングバンク蒸溜所のラインナップの中でも人気の高い商品となっています。今回テイスティングしたのは、バーボン樽とシェリー樽で10年熟成した原酒をバッティング後に、チリ産カベルネソーヴィニヨン樽で3年追加熟成したもので、2020年リリースの商品です。
(2)テイスティング
【香り】
ウッドスモーク、微かなレザー、ベリー系のジャム、煮込んだ桃、マンゴー、カスタード、湿った木
【味】
甘くスパイシーでオーキー。始めはベリー系のジャムや煮込んだシロップの甘みが来て、飲み込むと一気にピート感が広がり、葉巻のスモーク、灰、ダークチョコレート、ローストしたパッションフルーツ。余韻は長く、ぶどうの皮のタンニン
【総評】
荒々しくも上品。ジトッとした強いピートスモークが甘臭く、赤ワイン樽の影響も良く出ていてフルーティな風味。スモーキーさは通常のロングロウより強く感じ、スプリングバンクらしい骨太な飲みごたえもあり、満足感のある一本。