(1)特徴
・スプリングバンク 10年 ローカルバーレイ 2021/Springbank 10yo Local Barley 2021
・スプリングバンク蒸溜所
・57.2% ※最終リリース時は55.6%
・オロロソシェリー樽
スプリングバンク蒸溜所の2020年バーチャル・オープンデー向けのサンプル。実際の発売自体はつい最近、2021年3月です。ローカル栽培された大麦を100%使用して蒸溜したスピリッツを、全期間オロロソシェリー樽で10年熟成させたものです。スプリングバンクらしい麦芽の風味と、そして今回は100%シェリー樽熟成原酒を使っており、例年以上に濃厚で華やかな風味が特徴です。
今回テイスティングしたサンプルは、昨年10月のバーチャル・テイスティングで販売されたものです。YouTubeに動画が残されていますので、興味のある方は下記ご覧ください。
(2)テイスティング
【香り】
ドライフルーツケーキ、カスタードクリーム、バニラ、焦がしたオーク、麦芽と塩気、微かなスモーク。 加水するとフローラルさやバニラ感も増す。
【味】
滑らかな口当たり。オーク、煮詰めたシロップ、べっこう飴、ぶどう、スモーク、塩気、みたらし団子。余韻はオークとキャラメル。加水するとややビターさが増す。
【総評】
シェリー樽の風味が滑らかで濃厚。麦芽感は通常のスプリングバンクの方が主張が強い気がするが、単に樽の影響か?香りはフルーティさが満載、味はまったりしたオークやビターさも含んだ濃厚なフルーツシロップ。通常の10年とは方向性が異なり、飲み比べていても楽しい。骨太でどっしり。