スプリングバンク 26年 オープンデー/Springbank 26yo Virtual Open Day

(1)特徴

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スプリングバンク 26年 オープンデー/Springbank 26yo Virtul Open Day

スプリングバンク蒸溜所

・51.1%

・リフィルバーボン樽

 

スプリングバンク蒸溜所の2020年バーチャルオープンデー向けのリリース。リフィルのバーボンホグスヘッド樽2つ(26年熟成と27年熟成)をバッティングしたものです。モルトの香水と評されるスプリングバンクの華やかな香りと麦芽の風味に加えて、長熟ならではの熟したフルーツ感が特徴です。

今回テイスティングしたサンプルは、昨年10月のバーチャル・テイスティングで販売されたものです。YouTubeに動画が残されていますので、興味のある方は下記ご覧ください。

 

(2)テイスティング

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【香り】

オイリーでフルーティ。バター、クリーム、キャラメル、洋梨、桃、オレンジ、キウイ、ピートスモーク。加水すると華やかな赤いフルーツの香りも立ってくる。

 

【味】

ピートスモークはスプリングバンク12年より若干強め。スプリングバンクらしい麦芽と塩気、洋梨やオレンジのフルーティさ、蜂蜜、オーク、ジンジャーのスパイシーさ。加水するとスパイシーさとウッディさが良く出てくるが、あくまで麦芽感とフルーティさが先行。余韻は麦芽感とスモーキーさ、ほのかなフルーティさが長く続く。

 

【総評】

あくまで麦芽感が先行するスプリングバンクらしい長熟品。とは言え26~27年熟成らしい複雑なフルーティさは抜群。少量加水した際の風味の変化も大きく、12年に比べるとビターさもそこまで出てこないので、加水しながらの変化も楽しい。スプリングバンクオフィシャルの長熟はシェリー樽やラム樽原酒の比率が高いので、こういうバーボン樽原酒は珍しいというか懐かしいというか、バーボン樽好きからすると堪らない一杯でした。